だいぶ時間が経ってしまったけど、記録に。

今気がついたけど、
リボーン洞戸に行く前日が、移植後100日目だったんだ。
移植後の、標準的な、体力回復を待っての、抗がん剤休薬期間も、これで終わりだ。


2月3日〜7日 (移植後101〜105日目)

岐阜にある、がん予防滞在型施設「リボーン洞戸」に四泊五日。

予防、とあるけど、主にガン治療中の人が、再発、進行を防ぐために来ている。


前半二日は、がんサバイバーの人のインタビュー記事がたくさん載っている「メッセンジャー」の編集長、杉浦貴行さんのイベント合宿。

杉浦さんがはじめた、「がんサバイバーホノルルマラソン」に参加した人など、各地から13人が参加して、
シンガーでもある杉浦さんのトークと歌、
リボーン洞戸をオープンさせた船戸クリニックの船戸先生とのトークタイムなど、
イベント付きの二日間。

合宿が終わった後、私は一泊の予定だったが、あまりに居心地が良いので、行くかどうか迷っていた仕事関係のセミナーをらやめてもう一延泊。


西洋医学的には末期と言われる状態からでも、食事その他、代替治療が効く例があるのだなあ、と改めて思った。

確かにそういう本も情報もたくさんある。


私は、昨年の5月の時点で、外来の担当医に(部長先生)、寛解導入療法は9割の患者さんになんらかの効果がある、と言われ、
それなら、未知数の代替治療より、寛解導入療法やろう、と結論した。


抗がん剤をしても、少し命が伸びるだけ、副作用はあるかも、と言われたら、
私も、抗がん剤を選ばす、食事療法と代替治療を選んだだろうか??

それはやっぱり私にとってかなり勇気が必要な選択だったと思う。

…などなど、色々な考えが頭を巡った。




合宿の最後には、皆とかなりざっくばらんに話しができるようになり、別れを惜しむ。

 私は、あと2日延泊。

静かに過ごす時間もよいな、と、思ったけど、
1日っていうのは、やっぱりあっという間に過ぎて行く。

スケジュールはこんな感じ↓


朝  6時ごろ起床

朝風呂に入る    温泉ではないけど、とてもよく温まり、まるで温泉のような感じ


7時から、朝ヨガ

朝こんなにゆっくりと自分の体と向き合うこと。ないよなー、ふだん。

8時半から、朝の、命のスープ。朝はご飯なしでスープだけ。



玉ねぎ、キャベツ、かぼちゃ、人参が材料の、野菜スープ。
野菜のエキス以外なにもも入っていないのだけど、とても旨味が出ていて美味しい。


〜自由時間〜    散歩、読書、各種療法など

ホールや廊下のゆったりスペースに、がんに関する身体や心についての本がたくさんあるので、
いつでも読書できる。




マイルド加温、還元電子療法を体験してみた。

マイルド加温は、
顔から下を筒状のものに入れて温め、たくさん汗をかく。
体温を上げる方法。
工夫したお風呂の入り方でも代用できるとのことで、42度なら10分、41度なら15分、40度なら20分。
そのあと、休みことも大切らしい。

ガンは低体温が好きなので、温めることが大事。



還元電子は、手足に端子をつけて20分。
特に感覚話。わずかに痺れるような感じがあるかないか。一日7回くらいすると良いらしい。がんはプラスイオンの多い環境が好きだから、マイナスイオンをたくさん取り込む、というような療法らしい。


12時   お昼ご飯   マクロビオティックのご飯。

体に染みて、美味しい〜
肉ななし。野菜、豆、いも、海藻中心。
わたしはこういうの大好き❤






〜自由時間〜    散歩、読書、各種療法など

運動療法の個人指導を受けてみた。
20代前半で胃がんで胃を全摘した若いトレーナー、セラピストさん。子供達の運動指導に長く携わっていたそう。体の歪みを取り、より良い体の使い方を教わる。
的確なアドバイスでわたしもとても勉強になった。

他にアロマトリートメントとかもある。
で、このセラピストさんたちが、ご飯の支度もしてる。

セラピー以外の時間は、わたしは散歩に。

近くを流れる板取川。





片道2キロでいける滝を発見。
とっても良いコース。




サラサラとずっと聴いていたい音で流れる優しい滝。

そして、その奥には、昔修験者が修行したという岩門の滝。




なんとも荘厳な雰囲気。

いくらでも散歩したいのだが、夕飯に間に合うようにもどる。


18時    夕ご飯    マクロビオティック。









ボリューム的には昼と同じ。
皆で取り分けて食べるので、決して多い量ではない。
わたしは大食いだから普段の3分の2くらいかな。

でもそれがゆえに、よく噛んで味わって食べる。

で、それで過ごせるのだから、普段食べ過ぎなんだよなあ…ということを実感する。

入院してた時も、普段の半分でなんとかなってたからなあ。
日常に戻ると、ついつい食べ過ぎてしまう…


毎食、宿泊者とスタッフのみんなで、おしゃべりしながら、味わっていただいた。


20時   入浴     大きなお風呂はやっぱ良いね〜 
小さな乾式サウナもあり。
できてまだ一年だからとても清潔感溢れている。

21時    瞑想  自由参加     眠いモードになるので、このあと、スマホは見ないで寝る。

22時   就寝
     
という流れ。


あーなんて健康的。

心の中での自分との会話も、今までよりもするようになった気がした。


この記事、もう何日も書きかけのままで過ごしてしまった。

そして、その間に、まだ私の生活は元に戻って行く。

寝るのが遅いー!!

でも、命のスープを家でも作ってみた。

簡単なマクロビのレシピを作っている。

いつも負担に感じていた毎日の食事作りが、
少しだけ楽しくなった。



リボーン洞戸、また行きたい。
月に一度行けたらサイコー。
でも、それなりの料金がするので、そうそう気軽に行けるわけではない。

私の場合、「ガン経験者」になるそうで、3泊以上で1泊1万円。一週間以上だと一泊9千円(税別)。

仕事しないと先立つものもないので💦
仕事しつつ、
時々しっかり休む、ですな。