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昔、
飲み屋で仲良くなった、
小学校の非常勤の先生である男性と
意気投合し、
後日、パスタ屋さんで、
ご飯を食べることになった。




彼は、
ハンチング帽子


を被っていて、




パスタ屋さんの店の中で、
待ち合わせしたのだが、
席に着いて待ってると、




遅れて彼がやって来て、
「お久しぶり!」
って、
ハンチング帽子を取り、
挨拶してくれたのだが、




頭から閃光を放っていた。




だいぶツルリとしてたのだが、
なんだか、見せつけられている感じと
「どう?」的な疑問をふっかけられた感じで、




若かったこともあり、
その部分を
見つめながら、言葉に詰まった。




今なら
生えてようが、
生えてなかろうが、
どうでもいいが、




若い頃には、
デリケート過ぎて、
突っ込んでいいのか、
スルーでいいのか、
全くわからない。




ただ、
その日から、
ハンチングを被ってる人を見る目が
変わってしまった。




その閃光の出し方ってのは、
時々相手を困らせる。



ふとん1ふとん2ふとん2ふとん2ふとん2ふとん2ふとん2ふとん2ふとん2ふとん2ふとん2ふとん3




復職しましたが、
まず
150人ほどの患者様の
お顔とお名前を
覚えなければならない。。。



精神科あるあるなのか、
帽子を被ってる人が多い。



病室なのに、
ニット帽とか、
複数人いる。



高齢者に多い。




季節は春だが、
頭らへんは冬のまま。




だが、
帽子を被ってもらってる方が、
覚えやすくていい。




赤のニット帽は〇〇さん。
青は〇〇さん。
黒は〇〇さん。
ほら、こうやって覚えれば、
効率がいい!



逆に帽子を被っていてくれて、
ありがとう。



なのに!!!!



色とりどりの帽子を
目印にして、
名前を覚えてるのに、




ある日、
その帽子を
交換してるご老人を発見した。。。



なにやら、
こっちは、俺の帽子だろ、!!
とか言い合ってるけど




職員も、
どっちが黒のニット帽を被っていたか、
記憶があやふやだったりして、




両成敗できない。




私なんかは、
それを目印にして覚えてたもんだから、
混乱!混乱!!




ニット帽、
逆にされたら、致命傷!!




ちょっとパニックになったが、
名簿に〇〇さん、黒ニット帽。
って書いといたので、
名簿に書いてあったんだ!
って思い出して、
名簿を頼りに
なんとかなったけど、




名簿なかったら、
終わってた。



また何回も名前を聞くしかない。
職員に。
本人が覚えてないこともあるし。



ついでに、
職員でも名前間違えてたり、
覚えてない人がいて、びっくり。



ケアワーカーさん、
「えっとちょっとまって?○木さん?え?〇井さん?」
とか言って、



結局、
木でも井でもなくて、
びっくり。
どうやって、ケアしてたんだろう。




そんなこんなだけど、
春までは、患者様はニット帽を変えずに
被っていてもらいたい。