奇跡講座(A Course  In  a Miracles の和訳版)
を読み始めた私は、その難解さに度肝を抜いた。


ACIM ( A Course In a Miracles )の原書が出たのは
今から40年くらい前の事。


“コース”という愛称で親しまれているこの本は、
初版が出てから相当な歳月の間、
分かりやすく紐解いて説明してくれる
“神の使者”のような著書は存在せず、
学習者は各自が独習によって学びを深めていた。


本物の聖書という異名を持つこの本は、
ヘレンという心理学者が
1960年代後半に、キリストの意識をチャネルし
その内容を一字一句記したもので、
ミリオンセラーとなっている。


あまりの難解さにネイティブの学習者であっても
誤解から誤った解釈をしたり
独自理論で学習を進めてしまう人がいるらしい。


この本は自学自習の著書として作られた本なので、
師は必要無いとされている。


そうは言ってもとにかく難しくて、
誰かに注釈を入れてもらいたい思いで一杯だった。


私は物心ついた頃からずっと


“自分は今、ここにいる”


という感覚が無く、
いつも夢を見ているような感じで生きてきた。


学生時代、目を開けて黒板を見ていても、
ぼんやり考え事をしてしまって
まるで頭に入らない。


毎瞬毎瞬こんな状態だから、
勉強が出来るようになるはずもない。


奇跡講座のガイドブック、“神の使者”で、


『この世界は幻想だ』


と知らされて、漸く私が何故いつも


“ここにいる、という感覚がない”


のか、理由が分かった。


私の意識は、自分が幻想世界で生きている事を
立証していると直感で感じた。


そんな矢崎、私の母のとある行動がきっかけで、
母をよく知る方から多大なお叱りを私が受ける、
という悲しい出来事が起きた。


正直、この時の私のメンタルは一杯一杯で、
不覚にも私は逆ギレをしてしまった。

(続く)