アメリカの小学校① | Lovin' life

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長いアメリカ配偶者ビザのプロセスを終え、2019年10月に渡米してきました。CR1ビザのことアメリカ生活のこと、日常のことを綴っています。現在モンタナ州に在住しています。

さて、今日は、私が少し驚いたアメリカの小学校事情について少し書こうと思います。

 

私の勤めている小学校は築100年以上(義父も夫も通った学校です)。

幼稚園生から5年生までのクラスがあります。アメリカの義務教育は幼稚園クラスから始まります。

余談ですが、以前アメリカ統治下にあった沖縄では、アメリカの制度の名残か、基本的に公立の小学校には幼稚園が付属しています。(基本的に同じ名前で同じ敷地内にあります。)※今は幼稚園もほとんどが「こども園」に変わっているかもしれません。

 

①ひとクラスの人数が少ない。

コロナの影響でリモート学習をしている子もいるので、一丸には少ないとは言えないのですが、大体、ひとクラス15人前後、多くて20人程です。私の時なんて38人越えが平均だったけど…滝汗今、日本では35人学級を目指してます…という話をしたら、4年生の先生が心底びっくりしてました(笑)

 

②昼食は先生とは別

基本的に昼食はカフェテリアで取ります。スクールランチ(給食)か、自宅からお弁当を持参します。その後は20分ほどの休憩になります。

この間、先生たちはランチタイム兼休憩時間。※私はここの時間の監督もしています。子どもたちからLunch teacherと呼ばれています(笑)

 

③教室内にロッカーはなく、廊下にカバンかけ(フック)がついている。

基本、教科書を持って帰るということはないようです。一応お便りファイルらしきものがあり、学校からのプリントを持ち帰ったり、お家の人がメモを入れたりしているようです。私の勤める学校にはアメリカ映画に出てくるような縦長のロッカーはありません。

 

④デジタル化が進んでいる

これは日本でもそうかもしれませんが、生徒一人一人にパソコン(タブレット)が貸し出され、それで算数の問題を解いたり、先生がGoogle Classroomを使って課題を出していたりします。基本的にパソコンの持ち帰りはしませんが、リモート学習の生徒は持って帰っているようです。先生たちもプロジェクターを使ったり、スクリーンシェアをしたりと、私の小学校時代(超アナログ)とは全く違いますニヤニヤ私がログインの仕方などがわからなかった時、子どもが教えてくれました(笑)・・・ITも屈指できないと教員にはなれない気がしますあせる

 

⑤素行の悪い子は事務所へ

何か問題行動をした生徒、授業中に何かやらかしちゃった生徒、素行が悪かった生徒は、昼食中や昼食後の休憩タイム(遊び時間)中は事務所で個別に座られていいました。また、素行の悪い生徒には特別に学習プログラムが作られ、担任の先生とは別にもう一人先生がついたり、別の教室で授業を受けたりしています。

 

⑥職員室はない

先生たちが集まっている「職員室」というものはありません。ゆえに、先生たちは常に教室にいます。が、その代り、地下に先生用のラウンジがあり、自販機があったり、冷蔵庫が置かれていたり、ちょっとした憩いの場的な感じです。そこで同僚とおしゃべりしながらランチを食べる先生もいます。教室=先生の部屋なので、教室にミニ冷蔵庫を置いている先生もいます。

 

⑦スクールカウンセラーが常時在中

今は日本でも当たり前になってきていると思いますが、アメリカの各学校にはスクールカウンセラーがいて、専用のカウンセリング室があり、各学年、各クラス毎週カウンセリングのクラスというものがあります。「身の回りの安全について」「自分の体の守り方」など、保健体育的な内容も教えるようです。…私の小学校時代はスクールカウンセラーなんていなかったな~真顔

 

⑧登下校は基本送り迎えかスクールバス

スクールバスはおなじみのあの黄色い長いバスです。子どもたちの送り迎えは基本親の仕事。車で送ってくる人、一緒に歩いて登校する人、あるいは、親の許可がある場合は自分一人での登校もできます(自宅が近い場合)。お迎え時間になると、校舎の入り口に保護者の方が立って待っています。…ん~。私は30分かけて歩いて通ったな~真顔 ちなみに、お迎えに来る人は事前に事務所に届け出ているようです。時々問題になるのが、別居しているお父さん(お母さん)が勝手に連れて帰っちゃう。というもの。そうなると「誘拐」になります。

実は、うちの学校でも一度、ある子どものお母さんを名乗る人(その子どももその女の人を知らない)がやってきた。というちょっとした事件があり、警察官が来ました。(その後何事もなかったのですが。)

 

⑨掃除の時間はない

基本的に、トイレの掃除、教室の掃除は用務員さんがやってくれます。が、先生によっては、「自分の身の回りはキレイにするように!」ということで、机の周りのごみを拾わせている先生もいます。

個人的には、掃除の時間って何気に大切だと思うんですよね~。身の回りをキレイに保つだけではなく、物を大切に扱う心を学べるというか…。アメリカの子どもってそういうのにちょっと欠けている気がするんですけどね。まあ、大量生産大量消費の世の中では日本も同じですかね真顔鉛筆は各クラスにたくさん置いてあって、子どもたちが使えるようになっています。

 

⑩意外と厳しいルール

私の勤める学校では、廊下を走らない、階段を飛び降りない…などのルールがあります。それが守れないと、「最初からやり直し」と言われます。階段をふざけて下りるのを見つかると、「来た階から静かにやり直してきなさい!」と言われます。コロナの現在では、並ぶときに6フィートを守ること、マスクを必ずつけること、友達と食べ物を共有しないこと。など、子どもたちにはちょっと辛いよな~。と思うルールもあります。でもまあ、今は健康、安全が第一ですからね!私がサブしたクラスの先生は意外とマナーについては厳しかったです。(←「私は厳しくしています!」って書かれたメモが置かれてました(笑))

 

⑪教科書は共有

日本では小学校の教科書は無償で配布されていましたが、アメリカではみんなで共有です。教室に本棚があり、そこにすべての教科書が置かれています。私が担当したクラスではそれぞれに番号が振られて、自分の出席番号と同じものを使っていました。ただ、教科書はペラッペラではなく、ハードカバーのちょっとした辞典みたいな感じです。これをみんなで音読したりディスカッションしたりしています。

 

⑫クラスの片隅にCalm Downスペースがある。

あるクラスは、窓側に、あるクラスは後ろの壁の方に、一つの机が置かれ、塗り絵やら握りボール(←なんというのでしょうか、ストレス発散用の、スポンジみたいなボール)が置かれており、横にタイマーが置かれていて、5分から10分そこで落ちつくまで過ごすスペースが各教室にあります。例えば、ちょっと授業中にストレスが溜まった子がいたら、そこでひと休憩できる感じの机一個分のスペースです。

 

⑬チャイムは始業と下校のみ

私が小学生の時日本では、1時間目、2時間目…と時間時間でチャイムが鳴り、授業の区切りがありました。が、私の勤める小学校ではチャイムは、朝と下校のみ。一応、一日のスケジュールがありますが、9:30~10:00 Readingなど、時間で区切られています。各授業との間に休み時間というのはなく、午前中におやつ、休み時間(15分ほど)がある程度です。午後の下校のチャイムと共に下校します。

 

 

 

写真がないので、全部文章だけの説明になってしまいました…。非常にわかりにくいですね汗スミマセン。

私はこの学校しか行ったことがないので、あくまでも私が勤める小学校での話になります。州によっても、学校によっても色々と違ってくると思います。

そして、私が小学生だったのは30年近く前ニヤニヤおそらく、今とは変わっていると思うので、その辺も

 

あくまでも個人的な感想ですが、アメリカの小学生5年生は背も高く、すっごく大人びてるな~。と思いました(笑)一方、幼稚園生は日本の子どもと同じように純粋でかわいいですニコニコ

(日本でも、アメリカでも年齢が上がるにつれてだんだん生意気になる点については変わりませんえー

ざっと、思いつくままに書いてみましたメモまた、思いつくことがあれば書こうと思います。