「は~るき!」「なに?」
「今度のお祭りに海実ちゃんと遼希と私で行かない?」「あぁ~祭りね、予定あるかないか確認してからの返事で大丈夫?」「うん!大丈夫だよ(^_^)」

放課後帰宅した遼希はスケジュール帳を見た
「祭りの日の予定はえっと…特に何もないね」
祭りの日に予定がないことを確認した遼希は有海へメールを送った。
『祭りの日は予定がなかったからいけるよ(^^)』
「これでよし。あとは何しよかな…宿題終わらせちゃおうかな、そこそこ量があるしね」
せっせと宿題に励みあと少しで終わるというところで携帯が鳴る。【ピロリン】
「有海からか、えーと何々?」
『いけないかもと少し思ってたけどいけるって返事来てめちゃめちゃ喜んじゃった(*・∀・)』
そんなにかよと少し笑みを浮かべる遼希。
「よし!宿題もあと少しだし終わらそ」
それから30分後……
「はい終わり。宿題終わったら終わったでやることないな…なにしよ」
そう考えてたとき母から「晩御飯の材料スーパーいって買って来てくれない?」
「いいけど何を買ってきたら?」「人参とじゃがいもと牛肉なんだけど…」「なるほど…今日はカレーか!」「そうだよ、遼希が前からして欲しいって言ってたからね~」「やった!じゃ早速いってくるよ」「気をつけていってらっしゃいね」
1時間後……
「ただいまーはいこれ」「ありがとう!助かったわ~」「とびきり美味しいの頼むね」「わかってるよ!任せなさい。」
そういって晩御飯の支度を始めた母。
(昔料理人やってた母のカレーはホントに美味しいんだよなぁ…考えるだけでお腹が減る…)
「そうだ、ちょっと手伝ってくれない?」「いいけど」「ご飯炊くの忘れてたからやってくれない?」「肝心なやつ忘れてどうすんの(笑)」
そういって米を洗い炊くまでを終わらせた遼希。
その間に母もほとんどを終わらせたようだ。
「あとは煮込んでおわり。ご飯が炊けるタイミングで食べられるかな」
と、そのときチャイムが鳴る。
「ん?誰だ?はいはーい」玄関まで走る遼希。
「海実じゃん何かご用?」「今日親が夜遅くて晩御飯ないから遼希くん家で食べてきてって…」「そうなんだ…ちょうど作ってたところだからあがりなよ」「ありがとう!」
「母さん海実が晩御飯一緒に食べてもいい?って」
「あら!いらっしゃい。どうぞどうぞ食べてって」
「ありがとうございます(_ _)」
「できるまで時間あるから適当な所でゆっくりしてって」「はーい」
テレビを見たりしてできるまで待っていた2人にむけて母がこう言う。
「できたわよー」
「できたみたいね。海実いくよ」「うん!」
食卓に置かれたカレーとサラダをみて「カレーなんだ!大好きなんです!」「そういえば海実カレー好きだって言ってたね」「あら?そうなの?なら嬉しいな、さ。座って座って3人でいただきましょ。」
『いっただきまーす』「うんやっぱり母さんのカレーは旨いや」「とっても美味しい!」「2人ともありがと(^_^)」
しばらくして食べ終わった3人。『ごちそうさまでした』「片付けはやるよ、母さん休んでて。」「私も食べさせてもらったんで手伝います」「あらそう?ありがとう(*^^*)」
そういって片付けを終わらせた2人。「今日はありがとうございました。」「いえいえ。またおいで」
「遼希くんもありがとね」「いえいえ。」
海実はスキップするように家に帰っていった……………

翌日………
「母さん仕事があってこれからいかなきゃならないから」「( ゚Д゚)ゞリョーカイ」
家に1人となった遼希。「なにしよかな…集合時間まで暇だな…宿題は昨日終わらせたし…とりあえず風呂掃除でも軽くやっとくか」
ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ
30分かけて風呂掃除を終えた。
「めちゃめちゃきれいになったね、軽くのつもりだったけどやり始めたらここまでやっちゃった」
お昼時……
テレビを見ていた遼希の元へメールが来た。
「だれからだ?母さんか…何々?」
『昼で終わる予定だったけど1人体調不良でこれなくなってその人の代わりまでしなきゃならなくなったから夜遅くなるから晩御飯は昨日のカレー食べて』
「『( ゚Д゚)ゞリョーカイ』っと。」
そろそろ昼飯食べようかとしていたとき家のチャイムが鳴った。
「だれだろ?」玄関まで走る遼希。「遼希ーいる~?」「有海と海実か。なんか用?」「宿題でわからない所あって教えてもらえないかなと思ってきた。」「なるほどね、それならおやすい御用さ。」
2人のわからない所それぞれを丁寧に分かりやすく時折解説を挟みながら説明していく遼希。
「ここはね……こうしてやれば……こうなるから……」
『ありがと!』2人からこれ以上ないというくらいの笑顔で感謝された遼希は顔を赤らめた。
宿題を終わらせたわいもない話をして時間を潰した3人。気付けば祭りの時間まであと少しという所。
「もうこんな時間か…そろそろ準備しようよ」「そうだね、祭りなら絶対浴衣着るって決めてるから持ってきちゃったよ(^-^;」「やる気がすごい(^o^;)」
「着替えるから部屋出てくれる?」「OK」
(おれもこのままだと浮くから着替えるか)
「じゃーん!どう?」「かわいいじゃん!似合ってるよ2人とも」「遼希も似合ってるよ!」「あ、ありがと(^o^;)」「さぁ行こうか」
『そうだね!』揃って返事をする有海と海実。
家を出た3人は祭りが行われる神社へ向かった。
「人いっぱいいるね~THE祭りって感じだ」
「りんご飴食べたい!遼希買って~(*・∀・)」
「仕方ないなぁ…はい」「ありがと!」
「遼希くん!私はわたあめ!おねが~い(*´ω`)」
「全く…君たちもしかして財布持ってきてないだろ?」『うん!』「だろうと思ったよ…」
祭りに出ている屋台をめぐりそろそろ終盤というときにアナウンスが。
【お越しいただきありがとうございます、今年のお祭りもあと少しで終わりという時間になりました。なのでこのお祭り目玉の大花火を打ち上げたいと思います】
『待ってました!この大花火を見たかったんですよね~』
「1番上までいこうよ。そうしたらよく見えるし」
「そうしようか」「そうしよ!」
ヒュ~~~~~ドーーーンパラパラパラドーーーンヒュ~~~~~
「めっちゃきれい~(*・∀・)」『そうだね~』
とここで海実が一言。
「来年もこの3人でここの花火見に来ようね(^-^)」
『そうだね!そうしよう!』

「きれいだったねー!」『そうだね!!』
「また明日ね~!」『ばいばーい』

この会話が最後になるとはこの時知るよしもなかったのであった………………………………

終わり