腹腔鏡手術が終わって、その翌日。
一般病棟に戻り、その日、身体を起こして立ったり座ったりしているはずの日にＬＩＮＥが来なくてなかなか寝れませんでした。
その次の日。術後２日目。
起きてすぐＬＩＮＥを確認しましたが、手術前に送ったＬＩＮＥがまだ未読のままでした…
この日には「医師の許可が出たらお水が飲める」って事と「病棟なら自由に歩くことが出来る」と書いてありました。
何故…
なぜ連絡が無いんだろう。
三浦さんから「特に術後数日はお見舞いに来ないでほしい」と言われていました。
お互い気も使うだろうし、痛々しい所をわざわざ見られたくないやん？
って話だったので、その意向を汲んで病院に行くのは控えようと思っていたんだけど…
今日もしも終日既読にならなければ、明日には一度病院に行って、三浦さんに会わなくとも状況の確認はしようとこの段階で決めました。
と同時に状況が全く分からない不安って本当にとてつもないな、と。
こんなに良からぬ事を考え、こんなに心配で不安になるんだ…と。
結局、その日のお昼すぎに、
ようやく術前に送っていたものが既読。
待ちに待った三浦さんからＬＩＮＥが来ました
こんにちは。
ようやく体調がマシになってきました
昨日は傷跡が痛すぎて寝返りを打つことも立つ事も出来ひんかった。なので今日から頑張るわ！
連絡遅くなってごめん。
割と長いＬＩＮＥが絵文字付きで来て、
めっちゃくちゃ安心しました
とりあえず生きてる！！！
ほんまに良かった！！と思いました。
「ほんまに良かったー
まだＩＣＵから出られてないのかと思っためちゃくちゃ安心しました。
ＬＩＮＥはもっと体調戻ってからで大丈夫なので。
もし必要やったら２４日までにもお見舞いに行くからいつでも言ってな！」
と送ると、その日の夜に、
「全く大した事ないねんけど、少しだけ問題がちょっと出てるから、お見舞いは２４日に来てほしいです
会えるの楽しみにしてるわ！ＬＩＮＥはもう普通に出来そう
」
と。
結局、手術から数日経った２４日、クリスマスイヴの日に術後初めてのお見舞いに行きました。
病室を覗くと、
管がいくつか繋がったまま、クテンと寝ている三浦さんが目に入りました。
入室すると、パッと目を覚まして、
「お！来てくれたんや
」
と。
見た目は術前と違ってしんどそう＋病院着に点滴なども付いていたのでちょっとびっくりしてしまったのですが、表情と声は元気でした。
「…どう？大丈夫？」
「大丈夫大丈夫！傷の痛みも昨日くらいから落ち着いてきた
」
「良かった、声が元気そうで安心した。」
「もう大丈夫やで
手術直後があんまり良くなくてさ。」
「痛みが…って事？連絡が無かったからかなり辛いんかなって思ってた。」
「痛みもかなりキツかったけど。
俺、どうやら若干脳貧血を持ってるみたいでさぁ…痛み止めを入れてもらったら貧血になりやすいみたいで
」
三浦さん＝貧血っていう印象全く無かったですし、本人もそこまで自覚していなかったらしいんですが、術後のリハビリ中に倒れたらしく
血圧を測ったら、ベッドで寝て、ベッドに腰掛けるところまでは血圧が安定しているのに、立ち上がった瞬間にグッと血圧が落ちる状態が続いたらしい。
なので、しばらく歩行練習が進まない＋すぐ目がフラフラするしで、慢性的に気持ちが悪かったと言っていました。
「って事でＬＩＮＥを見たりが出来なかった
手術自体は滞りなく終わっていて、予定通り次の日にはこの部屋に戻ってきてたんだけどさ。」
「正直めちゃくちゃ良からぬ事を考えてた
ほんま良かったー！無事ならそれで良かった」
「ごめんごめん。笑
体調はもう完全に大丈夫あとは傷の痛みだけやけど、これはほんまに日にち薬ぽい。この数日でかなりマシになった
」
あと手術当日の話を聞きました。
手術当日の付き添いは極力１人、ないしは２人までと言う事で、ご両親が付き添ってくれたらしいのですが、手術直前に一瞬、お母さんが泣きそうな顔をしたらしいです。
「今、そういう表情せんといてやーって思ったけどちょっと俺もつられて泣きそうになったわ笑
だから来てほしく無かったんよなー
」
って事と、あとは、
「俺、全く覚えてないねんけどさ。
手術が終わった直後、ＩＣＵに行くまでに一回両親と会ってるらしいねんけど
その時に、拘束された手を振りながら、俺は大丈夫やで〜って言ってたらしい聞いた時、笑ってもたわ」
「笑うと傷が痛いねん！」って言いながら笑っていましたが、それを聞いて、今回に関して言うなら付き添いはご両親で絶対に良かったと思いました。
私も私で手術後状況が読めず、不安で地獄に感じましたが…
三浦さんを大切に思う人って私の他にも沢山いますから。ご両親や妹ちゃん、どれほど心配したかと思います。
「状況が分からない」という点で私にとっては地獄のように長く感じる手術後でしたが、とにかく無事かつ順調に進んでいて良かったです。
し、腹腔鏡手術は確かに開腹に比べて身体も楽、傷の治りも早いとは言いますが、痛みやダメージは確実にあるし、リハビリで１０分マシンを使ってトレーニングしただけで本当にバテた…と言っていたので、完全回復までにはゆっくりじっくり時間をかけていかないとね、って話になりました。
明日、今更ですが人生初めて、病室で迎えたイヴについて書きます。
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