シドニーからサンティアゴまでの南太平洋超えはカンタス便、機内食にしっかりTimTamを配るのは流石は豪州のフラッグキャリア。

 

 

入国はさしたる問題なし。サンティアゴの空港からバルパライソ方面はTurbusの直行があるが本数が少ないので、Pajaritosのターミナルで乗り換えて行く。こちらは頻発している。

 

オスタルにチェックインし荷物を預けてから市内を歩く。バルパライソは世界遺産にもなっている南米を代表する港町、海の見える桟橋 Muelle Barón から港を眺め沖合に停泊する船を眺める。逆光のせいでよく視認できないが港に積み上げられている世界各地からやってきた海上コンテナを見るのも好きで、企業名で出身地が分かるのも良い。柳原良平の気分である。

 

 

2月は当地では夏だから暑い、この風景を見ながら生ビールで南米上陸を祝う。そして夜は観光案内所で勧められたレストランに入る。白身のメルルーサに白ワインの組み合わせだけでチリに来たなあと実感できる。

 

 


 

翌日は競馬場へ。名前はValparaíso Sportingではあるが場所はお隣のViña del Marにあるので電車に乗って行く。わりと空いている昼間の電車の車内でお姉さんがアンプを持ち込み熱唱するのは南米の近郊電車ならでは。Oscar D'Leon の Llorarás はラテンアメリカ各地で聞くよなあ。70年代のクラシックなサルサ、ムッシュかまやつの ♪下駄をならして奴がくる と同じ頃の作品なのだが。 残念ながら歌はあまり上手くなかったのでチップはパス。

最寄り駅から10分ほど歩くと競馬場が見えてくる。レーシングプログラムを買って臨戦態勢に入る。ちなみにウェブサイトで無料で公開しているから事前検討もできる。

 

直線コースとスタンドはこんな感じ。スタンドの座席が木造なのに歴史を感じる。芝生の緑が映えるも猛暑とあって客は日陰を探している。なにせ少し前に大規模な山火事があったくらいなのだ。コースは外が芝・内がダートの左回りで直線が長いのは東京競馬場に似ている。

 

 

そしてスタンド内の穴場。自動発売機も設置されているが使い物にならず、馬券の買い目と金額は係員に口頭で伝えて購入する。スペイン語では単勝はGanadorで連勝複式はQuinelaで、馬番と金額を伝えれば買えるのは分かるのだが、流しとかボックスとかどうするかは他人を真似るしかあるまい。なお、馬券の最低金額は200ペソである。

 

本日は第1レースの出走は13:30で以後は30分おき、最終の第15レースの出走は20:30となっていてレースの数が多いのが特徴。夜にはサンティアゴに行かねばならないので第10レースまでか。

第1レースは見送って、第2レースはダート1100mの短距離。3歳牝馬の未勝利戦と中央競馬でも手を出したくない条件だが、掲示板3回の11番 Luna Muy Feliz の単勝から攻めるも馬群に沈み9着惨敗。第3レースは同じコースのハンデ戦、単勝で狙った3番 Toscana in Fioreは惜しくも3着で、人気薄の8番 Diamond Girl が直線で押し切る。

 

 

そして第4レースは芝1000mのこれまた短距離、3歳牡馬の未勝利戦。11番 Japoneitor が同条件で2着3着がそれぞれ1回、それより馬名が気になるが、レーシングプログラムの種牡馬を見ると Hiraboku Deep (jap) これは青葉賞を勝利したヒラボクディープ産駒ではないか。ここは日本人として単勝で応援! 見事に買って未勝利脱出、もっとも一番人気で単勝は2倍強しかつかなかったが。

 

第7レースから連勝複式を買ってみる。Quinela de primera [軸の馬番], segunda [ヒモの馬番] とやれば流しの馬券が買える、そして金額は日本とは違って1点あたりではなく総額となる。そうか順番を指定するから序数か、と変なところで一つ賢くなる(苦笑) もっともそれで当たるかといえば、第7レースはタテ目、第8レースは1着3着、海を超えたからといって馬券下手が解消されるわけはないのだ。第8レースの3着馬は Rocky Balboa と名前からして強そうだったが。

 

第9レースは芝1600mのハンデ戦、軽ハンデの2番 Ohanko から5点流すも、ここは人気馬の7番Severus Snape が強く大きく差をつけて勝利し、またしてもタテ目。最後の第10レースはまたしてもダート1100mのハンデ戦、これまた1番 Lucky Boss から5点流すもまたまたタテ目。そういえばスペイン語でタテ目ってなんて言うんですかね(泣)

 

馬券は全然ダメでもいい競馬場。子供連れのファミリー多めで動物園の趣があり雰囲気も良い。もう一度来れるかなあ。