2023年の夏に飛び込んだニュースはシンガポール競馬の廃止であった。これは行かねばと年明けにシンガポールとクアラルンプールの競馬場を巡り、加えてマレー鉄道の東海岸線に乗る計画を立てる。

 

マレー半島の競馬場はマレーシアが3箇所(クアラルンプール・イポー・ペナン)及びシンガポールで原則土日の開催。どこでやるかは統括団体であるマラヤン競馬協会のサイトにカレンダーが掲載されている。

 

シンガポールはホテルが高額だし競馬場は国境近くのKranjiということからジョホールバルに宿を取る。シンガポール→ジョホールバルは夕方という時間帯が災いし国境越えが激混み。なので逆方向の今回は鉄道を選択。Causewayを超える僅かな区間だが渋滞に巻き込まれないという強力なメリットがあるから多数の乗客で賑わっている。Woodlandsの駅からはバスでKranjiへ。

 

 

競馬場は駅前にある。切符売り場で入場券とプログラムを購入。入場料は8SGDでプログラムは7SGD。プログラムは英語と中国語があり、中国語版の馬名は香港と同じく漢字4文字でこれを見るのは楽しいが、素直に英語版を購入。横にコインロッカーがあり荷物を預けたのだが硬貨を入れるところが壊れており別のケースにする羽目に。これは幸先が悪い。

 

 

入場門をくぐって暫く歩くとパドック。この国らしく見た目の清潔さは保たれているが、よく見れば観客は華僑のオッサンばっかだし、禁煙の標識はあれどお構いなしにタバコは吸うわポイ捨てするわでここは本当にシンガポールかという鉄火場であることが判明。そして穴場に行くとオッサン勢揃いで、華僑と印僑が4:1くらいの割合。馬券はマークシートを記入してから穴場に持っていって購入する方式。

 

 

勝手の分からない海外の競馬場では、レーシングフォームでの成績とパドックの見た目くらいしか情報がないから、まずは単勝ということになる。3番人気くらいの少々配当の良いのを狙うが、これが全然当たらない。

 

 

腹が減っては戦はできぬとフードコートに移動し昼食は海老麺。コロナ禍の影響はまだ残っていて開いてるのが2軒しかなくカレーよりこちらを取ったのだ。出汁がしっかりしていて旨し。

 

 

後半戦も空振りが続いたところで、8レースは芝の1600m。プログラムに目を通すと9番のJungle Cruiseの父がJungle Pocket (by Tony Bin)、この条件で1勝しており、直線長い左回りの競馬場なら異国の地でも府中巧者の血が騒ぐはずとばかりに、これまでの負けを取り戻さんと単勝で勝負、しかし発走直前に除外となり馬券は返還となった。そして9レースも外して本日はオケラ確定。

 

 

10-12レースは旅程の都合でパスしマレーシアに再入国、そして夜のフライトでジョホールバル→クアラルンプールへ移動。もちろん明日も競馬である。

 

[2024年1月]