昨日届いてた生命保険会社からの封筒を昼休みに開けた。

数年前に契約した個人年金保険。

年末調整の時に控除証明のハガキで契約日を見ては過去の日付に、この頃に戻れたらいいのにって思ってしまう。

りおちゃんの姿が見えなくなってしまってからこの保険の外交員さんと連絡を取らなくなった。

正確には取れなくなった、だけど。

 

りおちゃんが生まれてすぐ、この外交員さんを通じてりおちゃんの学資保険を契約した。

それから毎年、契約内容の変更が無いかの確認で最低でも年に一度は顔を合わせてた人。

生命保険も勧められたけど既に入ってるのがあったから年金保険を追加で加入した。

 

りおちゃんを病院から連れて帰った日だったかな、パパがこの人に泣きながら電話をかけてた。

数日後、お花を持っていきたいとパパに連絡があったみたいだけど人に会うのがしんどいからお断りしてもらった。

たぶん私の携帯にかけても全然出ないからパパにかけてきたんだったかな、たぶん。

この頃のあまり記憶が無い。

その後も何度か着信があったけど話すのがしんどいから出なかった。

結局またパパ宛に電話があって、(私が)会って話せる状態じゃないからと断ってもらってからは電話がかかることは無くなった。

気にかけて連絡をしてくれてる人に申し訳ないとは思うけれど会うのはしんどくて逃げてしまった。

 

今まで通りならきっと家に来てもらって対面で話をしながら職場が変わりないか、連絡先に変更はないかとかを回答してた。

でもりおちゃんのことがあってから私が電話に出ない、会うのも拒んでるから届いた封筒。

 

あまり深く考えずに開封して中身を見た。

所詮、自分名義の保険だし自分の事しか書いてないと思ってたから。

あぁ、職場の変更をしてないままだった・・・変えないと。

支払開始日までに死亡した場合の受取人にパパの名前。

年金の受け取り額、受け取り開始日を見て思う。こんな年齢まで生きたくないな・・・って。

ちょうど昨日の夜のパパとの会話で「りおちゃんのとこ行けるんなら今すぐでも全然いいわ」って話した時に言われた。

「働いてきてずっとかけてきてる年金もらわんともったいないやん」って。

なんでそんな会話になったんか覚えてないけど。

そんなん別にいらんし。

いますぐこのしんどい世界を終わりにできるほうがいいし、って返事した。

契約内容に書かれた受け取り開始日を見ても同じように思った。

お金なんて捨ててもいい。

どうでもいい。

惜しくなんて無い。

そんなことよりこのしんどい世界を終わりにできるほうがいいし、こんな先まで生きたくなんか無いって。

 

何枚かの書類を見直しながら最初に目を通した時には素通りした箇所に気づいてしまった。

ご家族情報の欄。

パパの名前と生年月日、その下にりおちゃんの名前と生年月日がある。

それを見て胸がギュッと苦しくなった。

涙が出た。

名前があるのに居ない。

りおちゃんが居ない。

もしも名前が消されてても苦しくなったと思う。

どっちが良かったんか自分でもよくわからない。

でも苦しいし悲しいし淋しい。

 

自分の保険の書類にこんなにも心をざわつかせる内容があるなんて思わずに開封してしまった。

りおちゃんの名前、生年月日。

元気な頃にはいろんな書類に書いてきた情報。

りおちゃんがお空にいってしまってから書くことのなくなった名前に生年月日。

すごく久しぶりに目にして複雑な気持ちになった。

生きるってやっぱりしんどいことだらけ。

生きるのが本当に嫌になる。

生きたくも無いのに生きるってしんどすぎる。