普通に面白かった。
小劇場時代からのファンのお友達の反応がイマイチだったで、覚悟して見たら、普通に楽しめました。
たぶん、今回の公演は新感線らしさのベクトルが低くて、その分、一般にわかりやすいものなんだろうなあ。何しろ下敷きがシェイクスピアだし。コアなファンにはものたりなさがが出るのも仕方ない。(私はわかりやすいエンターテイメントが好きみたいです)
シェイクスピア翻案を続けて見たわけですが、個人的な評価としては『メタルマクベス』より『朧』の方が面白かったです。
好き嫌いなんだろうけど、主人公のライが悩まない悪党だから。
芯のある悪党というのかな。
苦悩する主人公、惑う主人公否定うするわけではないのですが、たぶん、今の私の体調とか気持ちに、ビシっと合った悪党だったのだと思います(笑)。
私が見た染ちゃん主演のいのうえ歌舞伎は『阿修羅城の瞳』、『アオドクロ』ですが、たぶん、どれよりもカッコよくてハマってました。
そのカッコよさを支えるのが、キンタ役の阿部サダヲさん。この人がいないと、たぶん、ライのカッコよさの半分も生きてこない。それくらい良かったです。
本当になあ。せめて1万円切る値段だったら、日頃舞台を見に行かない人にも薦められるのに。
四季だけじゃなくて、違う演劇の世界も見てみようよ、と、思わずにいられない。
まあ、今でさえ、チケットがむちゃくちゃ取りにくかったりもするんですけど(笑)。
『朧の森に棲む鬼』
2007年1月2日(火)~27日(土) 新橋演舞場[脚本]中島かずき [演出]いのうえひでのり
[CAST]ライ:市川染五郎、キンタ:阿部サダヲ、ツナ:秋山菜津子、シュテン:真木よう子、シキブ:高田聖子、ウラベ:粟根まこと、サダミツ:小須田康人、イチノオオキミ:田山涼成、マダレ:古田新太
[あらすじ]
森の魔物《オボロ》から、「オボロの剣」をもらったライ。
ありとあらゆる嘘を生み出す赤い舌と繋がり、その剣は言葉はライを王の座へ押し上げていく。色々な人間の愛や欲や憎しみさえも踏みつけ、利用して、昇りつめていくその先にあるのは何なのか。




