忘れないうちにガンガン書いておかねば。
 落ちてる間に読んだ本をいくつか。


 『ブルーベリー・マフィンは復讐する』(ジョアン・フルーク、上条ひろみ訳/ヴィレッジブックス)。
 お菓子探偵シリーズの第3弾。
 お菓子探偵といっても
「むむっ、この香料に使われている○○が……」
などという話ではありません。主人公がクッキーのお店のオーナーで、作中にクッキーのレシピが何回も出てくるだけです。
 たぶん、このレシピを見て私がクッキーを作る日は永遠に来ないと思うので、まあ、あってもなくても(私には)かまわないページだったりします(笑)。

 割と簡単に犯人の予想がついてしまうので本格ファンにはものたりないのですが、ただ、この本、読んでてなんか面白い。もう、ミステリというより、地方に住む町の人々のスケッチを楽しみに読んでいるという感じです。


 主人公のハンナは、微妙なお年頃の独身女性。朝の6時前から電話をしてくる母親は口うるさく結婚をすすめるし、幸福な結婚をしている妹も結婚に対する意見は同じ。
 まだまだ子供を持つ気にはあんまりなれないけど、ちょっと気になる男性二人とのキスは楽しい……。


 いや、なんか変な抜書きしちゃったかしら!(笑)


 ハンナの共同経営者はリタといい、このお嬢さんは、こんな子がいたら私もぜひ共同経営して欲しいと思うような人柄。充分有能なのに、アルツハイマーのお父さんのために地元で働いています。
 ハンナの姪とこのお父さんの会話が、とてもほのぼのしてました。
 アルツハイマーは切ない病気だけど、悲惨になりきらない切なさあたりで書いてくれるから、仕事に疲れた後の通勤で読めるんだろうなあ。


 ちょっと調子が悪いときや、疲れて早めにベッドに入りたいときにこそオススメの1冊。(はじめてタイトルに沿ったらしいことを書いた)