暗闇の駐輪場―。
何やらモソモソと動く影が。
「まさか、アイツか!?」
私は素早くカメラを取り出し、
動く影に向けてフラッシュ撮影を試みた。
パシャ!
久しぶりの「タヌキねこ」ではないかー!
「タヌキねこ」はゆっくりと私の元に近づいてきた。
「遊んでくれるのかニャー?」
このタヌキくんは、
見た目の割に声がとても可愛いのだ。
遊びたい―。
遊びたいけど、こっちは足を捻挫してて
それどころじゃないんだなあー。
足が治ったら、存分に遊んでやるから
それまで待っててくれよなーっ!
私は一方的に「再会」を約束し、
足を引きづりながら、家路へと向かったのだった。。。