40代50代の多くのアニメマニアがそうであるように、わたくしも若かりしころDAICON3のオープニングのビデオを通販したり、校歌斉唱のときに一人だけ王立宇宙軍の軍歌を歌ったり、電脳学園を遊ぶためにPC-9801を買ったりした。

 

※2002年に行ったライブガイナックス、このころはまだこの人たちは一緒にやっていたのだ。(岡田斗司夫さんはもちろんもういないけど)

 

ちなみに亡くなったわたくしの親友の話だが、ガイナックスにあこがれ、大阪芸大に進学した。彼は結局何かを創る人にはなれなかったのだが、この会社にはそんなふうに誰かの人生を変えてしまうくらいの重力があったように思う。

 

でも、何かを創り出すことと、会社として運営していくことの両立はなんと難しいことか。わたくしも先日までホビー関係の会社にお勤めしていたので、そういうことは良くわかる。趣味の業界で従業員を食べさせていくのはほんと大変なのだ。

 

※武田康廣さんの「のーてんき通信」、堀田純司さんとGAINAX共著の「GAINAX INTERVIEWS」、岡田斗司夫さんの「遺言」は個人的に私がガイナックス内情3部作と呼んでいる。

 

そして、ここらへんの書籍や庵野秀明さんがダイヤモンドで答えていたインタビューを読んで、なんと人と人との関係が難しいことか、と思う。この40年で何が起こったのかはもう想像するしかない。

どちらにせよわたくしという人間の大きな部分を占めていたGAINAXという存在は、それを構成していた人としての繋がりだけではなく、法人としても永遠に失われてしまったのだ。