またまたお久しぶですあせる


時間が過ぎるのってあっという間ですね~、あはは~{http://ucs-emoji.ameba.jp/img/user/me/memiso/151650.gif}


間が空きすぎてちょっとビビってます(←何に?)


前記事の予告通り、『CROSS』の改訂版&続編になります


元々のストーリーに加筆した部分もあるので、初めからのアップです


サジンも所々変えたり・・・


前のストーリーを読んで下さった方は、サラッと読んで頂けたらと思います{http://ucs-emoji.ameba.jp/img/user/co/come-on-happy/991119.gif}










~CROSS 第1章~1




私は大財閥トン家に仕える使用人、麻衣




そしてこの人が同級生で、そのトン家の次男坊『チャンミン』

 

お坊っちゃま育ちとあって、わがまま放題で毎日振り回されっぱなし


でも、そんな中でふと見せる優しさと、寂しげな表情にドキッとさせられる人




 
そもそもこのトン家に仕えるようになったきっかけも、チャンミンからの誘いだった


チャンミンはバスケ部のエース


私はマネージャー


部員からの要望に一生懸命応えてるつもりが、機転の効かない私は、いつもチャンミンの口撃の的


その情け容赦ない言葉に何度も泣かされた


でもそれは私が仕事を覚えるようにとチャンミンなりの優しさだった


そのことに気付いたのはしばらく経ってからのこと・・・


泣かされた日は帰る時、必ず校門で待ってて


「麻衣、帰るぞっ」


と、専属の運転手のお迎えが来ているのにも関わらず、駅まで一緒に歩いてくれた


謝る訳ではないけど、その瞳は


「悪かったな・・・」と言っているように、優しく穏やかだった


そして別れ際に


「じゃ、また明日、部活でなっ‼」


と、必ず私の肩を軽くポンポンと叩いてからお迎えの車の後部座席へと消えてゆく


そのしぐさもまた「マネージャー、辞めるなよ」って言ってるように感じた


そんなチャンミンの乗った車を目で追いながら、いつも複雑な思いに悩まされる私


でもその言葉がなかったら、私は確実にマネージャーを辞めていた


そして3年生になり部活を引退した頃、チャンミンに進路を聞かれた私は


「うちは片親だから、わたし卒業したら働くの

母、あまり身体が丈夫じゃなくて・・・

少しは楽させてあげたいから・・・

って言ってもなかなか就職先が見つからないんだけどね」


と、答えると


「それなら、うちで働けば・・・」


と、思いがけない誘い


初めは冗談かと思ったけど、その翌日にはお迎えの車に一緒に乗せられ、チャンミンの家へと向かっていた


車が到着したそこは、私の住む世界とはかけ離れた世界


そびえ立つ門には門衛が立っていて、車が近付くとゆっくりと扉が開いた


隅々まで手入れの行き届いた広い庭


そして家はまさにお屋敷


ドラマか映画の世界に迷い込んだようだった


玄関で車が止まり、あごで家の中を差す


「こっち」

 
「えっ?あ・・・うん」


玄関を入ると美術館や博物館で見るような絵画や調度品の数々


やっぱり私とは住む世界が違う・・・


不安になった私は前を歩くチャンミンの袖を掴み小さな声で言った


「ねぇ・・・チャンミン

やっぱり私、こんなトコで働くなんて無理だよ」


「こんなトコ?」


「あっ、変な意味じゃなくて・・・
凄すぎてここじゃ私なんか役に立てないよ」


「お前に選ぶ余裕あると思ってんの?
他で仕事見つかんのかよ

それで母親助けようなんて甘いんだよ

就職活動せずに、すぐ給料もらえるだけありがたいと思えっ」


有無を言わせないチャンミンに私は怯んで言葉を失った


そのままチャンミンに案内された先は、そこで働く人たちの控え室

「昨日話した新入り

明日、学校が終わったあとから入るから・・・」


私の意思などお構いなしに話しはまとまっていた


そして最後に他の人にも聞こえるように

 
「あ、おまえは俺専属の使用人だから・・・」

 
と私に睨みを利かすチャンミン


専属って・・・


他の使用人の人たちの視線が痛かった






そしてこのトン家には私の知る人が、もう一人


チャンミンより2歳年上の長男



 
『ユノ先輩』


私が高校に入学してバスケ部のマネージャーになった時、3年生でキャプテン


バスケがめちゃめちゃうまくて、仲間からの信頼が厚いユノは皆の憧れの的


私も密かに憧れていた


マネージャーさえ向いていない私がトン家の使用人なんて務まるのか不安はあったが、


またユノに逢えるかと思うと嬉しくて、それもここで働く決心をした理由のひとつだった




私は早速翌日から学校が終わったあと、トン家の使用人として働き始めた


卒業するまでは見習いだけど・・・


使用人の仕事は何もかもが初めてのことで、ひとつひとつチャンミンに教えてもらいながら頭に叩き込んでいく


そして夜になりダイニングルームでチャンミンの夕飯のお給仕をしていると、ユノ先輩も食事にやってきた


「あれ?・・麻衣?

久しぶりだなぁ」


「お、お久しぶりです・・・

ユノ先輩、覚えててくれたんですか?」


「マネージャーを忘れるわけないだろ?」


「あ、ありがとうございますっ‼」


「ところで、こんなところでどうしたの?」


「あ・・・

就職先に困っていたら、チャンミンが誘ってくれて・・・

それで今日から見習いとして働かせていただくコトになりました」


「そう・・・これからよろしくね

俺、麻衣の作る特製ドリンク好きだったなぁ

よかったら今度また作ってよ」


「はいっ、今度作ってきます

これから、よろしくお願いします」


私は大きく頭を下げた





つづく


(画像お借りしました)