書いてて胸が苦しゅうございます
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~きみとの壁~⑦
街に出る気分になれなかった僕は黙ったまま静かな街並みの方へと向かった
そして大きな川のほとりで足を止め、腰を下ろした
夢を見始めていたナオとの未来
でも卒業して韓国へと帰るとなると、半端なことはできない
夢•••••
家族•••••
ナオ•••••
どれも僕にとっては大切で、何ひとつ失いたくないもの
隣で楽しそうに話すナオ
元気のない僕を気遣ってくれているんだろう
僕のいない間も韓国語や韓国について勉強してくれてたようだ
そのけなげな姿に胸が温かくなる
そして君の「만나고 싶었」(逢いたかった)を聞いて、思わず肩を抱き寄せた
ナオとの距離を縮めていいものか迷ったが、そんな迷いよりもそうせずにはいられなかった
僕は心配するナオに韓国でのコトを話した
ナオには今の僕の現状を知っておいて欲しかったから・・・
でも、最後に念を押すように言われた
「日本人の女性もやめてね・・・」
のひと言はナオに告げられなかった
告げられなかったというよりも、告げたくなかったのかもしれない・・・
「時間をかけて説得すれば・・・」
と心配そうに僕を見るナオ
僕にはナオとの今の関係を保ちながら、自分を高めていくしかなかった
タイムリミットは卒業まで・・・
いや・・・もっと短いかもしれない
せめて、日本に来て今の日本を知ってくれれば・・・
ナオに逢ってさえくれれば・・・
僕を包んだナオの温もりがよりそう思わせた
つづく