前回、不安をチラつかせたユノですが

今回はまだ甘く進みます

安心してお読みくださいうんうん






~彼との壁~⑤




始めての韓国


旅行中わたしは常にユノを感じていた


ユノの母国で


ユノに教わった言葉を話し


いつのまにかユノへのお土産を探してる私


そして私はユノへのお土産にストラップと、韓国伝統のお酒を選んだ


誰のおみやげより迷って決めた


おそらくおみやげを期待していないユノ


渡したらどんな顔をするかな・・・


帰りの飛行機、それを考えるだけで頬が綻んだ





旅行も終わり、始めての水曜日


いつものように喫茶店でユノを待つ


ユノの母国である韓国を肌で感じただけでユノとの距離も縮まった気がして、何だか嬉しいような、照れくさいような・・・


とにかく早くユノに逢いたかった


待ちきれずお店のドアを開けて何度も外を覗き込む


そこにユノが現れた






私を見つけたユノが手を振って微笑む


いつになく胸がキュンッと締め付けられた


動揺を隠し、私も大きく手を振ってユノを迎える





その日はレッスンはそっちのけで旅行の一部始終をユノに報告


夢中で話し過ぎてたまに


「ちょっと待って、ナオ・・・もっとゆっくり話して」


と宥められるほど・・・





そしておみやげを差し出すと予想通りユノは驚いていた


「僕に?」


「うん・・・どこに行ってもずっとユノのおみやげばかり探してた気がする」


「・・・自分のために楽しめばよかったのに」


「うん・・・でも自分が買いたかったから

っていうか、いつもユノのことばかり頭に浮かんじゃって、いつの間にか探しちゃ・・・」


私は大胆なことを口にしていることに気付き、ハッと言葉を飲みこんだ





「ん?」


「・・・だって・・・韓国語を教えてくれた先生だから・・・」






「それだけ?」


思わず火照る頬を両手で覆った私の顔を、いつもの優しい笑顔で覗き込む


「・・・・・・」


そして私の両手をそっと取り





「ナオ、ありがと・・・すごく嬉しい」


私、この笑顔が見たかったんだと、その時実感した




「ぼく、この後少しだけ韓国に帰るんだ・・・戻ってきたらコレ、一緒に飲も?」


と、おみやげのお酒をまだ火照る私の頬につけた


私はそのイタズラに頬を少し膨らませた顔で頷いた





つづく



(画像お借りしました)