夏至と隠遁始め

 

ニュースによると

すでに梅雨明けしたとか。。

 

あっという間に夏ですね。

 

暦では「夏至」が過ぎました。

 

 

1.夏至

 

天文学的には

太陽が黄道の春分点からの角度

太陽黄経の ちょうど90度を通過する日。

 

1年で太陽が

いちばん高くなり、長く日照する日です。

 

での夏至は

二十四節気の仲夏の中節

太陰太陽暦(陰暦)の5月

太陽暦「水無月の中節」です。

 

今年、甲辰は

6月21日金曜 

庚午月、丙辰日(53)の辛卯刻

陰暦の5月16日。

※53は六十干支の番号です。

 

日出日没時刻は

4:26~19:00

日照は、14時間34分

夜より昼が2時間半長い!

 

動き過ぎに注意ですね

 

夏至は中節になるので

満月とも近くなります。

 

今年は

6月22日土曜 が満月 

丁巳日(54)の乙巳刻

万倍日の

ストロベリームーン🌕でした。

 

陰の気を受けて

陰遁がはじまります。

 

 

 

2.陰遁始め
 

気学から夏至をみると

「陰遁陽遁」があります。

 

気学は九星なので

9日で巡り

干支は六十干支なので

60日で巡ります。

 

その公倍数は180日で

おおよそ1年の半分にあたり

 

その期間の

夏至に至る期間が陽の遁

冬至に至る期間が陰の遁になります。

 

万年暦をみると明らかで

万年暦で今年を見開くと

左側の九星のラインのグレーの日が

陰遁の期間です。

 

 

太陽が弱い冬から

強まっていく夏への半年を陽遁。

 

九星が、毎日

一白、二黒、三碧、四緑と昇ります。

 

剛の極みの夏至から

柔の極みの冬至への半年を陰遁。

 

九紫、八白、七赤、六白と下ります。

 

 

ーーーーー

夏至近くの「甲子(01)」の日に

「九紫」を配置し

「陰遁」始めとする。

ーーーーー

 

今年は「夏至」が

53の丙辰でしたので

01の甲子は8日後

 

6月29日土曜

庚午月の甲子日(01)に九紫配置。

 

また今年の陰遁始めは

満月から7日後なので

新月(朔)へと向かう

「下弦」とも重なりました。

 

6月28日癸亥の九紫から

6月29日甲子も九紫として

6月30日八白

7月 1日七赤

・・

と九星は下っていきます。

 



陰遁とは「やわらぐ」

太陽の日照が短くなるので

太陽の高度が低くなり

照射の強さも弱まる。

季節や景色が「やわらいでいく」

 

今年はじめた新たなことや動きも

一旦落ち着いていったり

ピークを迎えていくかもしれません。

それは

次の、成熟、収穫への段取り準備に

変わっていくイメージです。

 

逆に陽遁は「こわばる」

強張る、徐々に太陽は強く高く

長く照るようになっていくように

陽の気が募っていくイメージです。

 

1年の大きな流れ(気)とみたら

剛、芽吹き、生育成長の窮みが陽遁終わり(夏至)

柔、弱まり、収穫衰枯の窮みが陰遁終わり(冬至)

ともいえるのではないでしょうか。

 

陰遁陽遁は

太陽の日照時間と連動して

陰遁始めから日照時間が減っていき

冬至でいちばん日照時間が短くなり

陰遁おわりとなります。

 

 

今年の陰遁はいつ終わるのか?

 

ーーーー

冬至近くの「甲子(01)」の日に

「一白」を配置し

「陽遁」始めとする。

ーーーー

 

冬至は師走の中節。

今年は

12月21日己未(56)

01の甲子は5日後。

 

12月26日木曜 甲子

この日に一白水星が配置されます。

 

12月25日癸亥が一白

12月26日甲子も一白として

12月27日乙丑が二白土星

12月28日丙寅が三碧木星

・・

陽遁を過ぎると

次の夏至をめがけて

気勢が上がっていきます。

 

 

3.陰遁と八専

 

陰遁始めの少し前に

ハ専始めがあります。

今年は 

6月17日月曜壬子 から

6月28日金曜癸亥 まででした。

 

ハ専は六十干支由来の禁忌期間で

かの「簠簋内伝」にも記載されています。

 

ハ専とは

壬子の日から癸亥までの12日間で

その期間、比和干支が八日をさし

比和でない丑辰戌午の四日を除きます。

 

 

八専は

五旬目の壬子から癸亥までの十二日間

 

上図での紫の干支番号が「比和」

天干と地支が同じ五行で偏った干支の日です。

 

偏りが強い

=気が乱れる日

=偏ると不吉なことを避ける日

 

ということで 鍼灸や神事を避けたり

婚礼 や雇用の採用、売買などを避けたそうです。

 

比和

=五行が天地同じ

=盤石な日

 

ということで建設建築には吉日とされたそうです。

 

辰丑戌午の四日は

丙辰(火生土) 戊午(火生土) 

壬戌(土剋水) 癸丑(土剋水)で

間日(まび)と呼び禁忌を除く日としています。

 

 

陰遁陽遁始めとどう関係があるのか?

 

隠遁始めは 夏至に近い「甲子」

陽遁始めは 冬至に近い「甲子」

 

つまり

夏至冬至に近い

「八専終わり」(癸亥)の翌日が、

「陰陽遁の始まり」となります。

 

八専は比和で偏りが多い期間。

気の偏りから雨が多い期間とされたり

魔の心が旺盛となりやすいと言われ

欲を滅するを心がける期間と言われています。

 

 



 

【所感】

上図の六十干支表について

六十干支はふつう甲から癸の十干を

六旬した表でみますが

 

暦の世界では「季節」を重んじて

十二支の子から亥までを並べた

五旬の表をよくみます。

 

めちゃくちゃ見やすくないですか??

 

一旬を一年として見れるなんて

すごい!と思いました。

 

ちょっとした並びの違いですが

 

五旬には八の干支が「比和干支」でしたが

四旬・一旬をみると何と!九~十の干支が

「扶干干支」や「漏干干支」の「相生干支」

三旬・二旬は九の干支が

「蓋頭干支」や「截脚干支」の「相尅干支」

 

不思議ですね~!!!

 

これ見ているだけで

いろいろな気づきが得られそうです。


また次の機会に。


 

学びに感謝して