インド占星術は「jyotish」と呼ばれています。

 

jyotish(ジョーティッシュ)を学んでみると

 

「カルマ」と「解脱」

の理解は避けて通れないと感じます。

 

カルマを知るための占星術

と言ってもよいくらいです。

 

ハウスの9   霊性

ハウスの10  カルマ

ハウスの12  解脱

 

惑星や星座、ヨガ(格)で

どんな意味があるのか紐解きます。

 

でも

 

「カルマ」を理解しようとすると

 

「輪廻」の概念が前提になり。

 

「輪廻」を知ろうとすると

 

 

その輪廻の概念は

 

日本でアニメなどで大ブームの

「転生」の意味とは違いキョロキョロ

 

自己そのもの。

深く哲学的で。

 

 

jyotish占星術も

 聖典「ヴェーダVeda」の中の

ひとつなのです。

 

ですので、学んでいくと

どうしても、その意義や内容に

触れて見たくなるのですびっくりあせる

 

 

私はまだ何を知るレベルではなく

 

触れてみたいとしても

原典は目にする事も容易でなく

読めたとしても余りに膨大で

理解はさらに容易ではない。

 

という事だけは分かります笑

 

学びはアウトプットから。

モクシャやヴェーダンータが

何なのか?

知るためのはじまりです。

 

 

 

Veda聖典について

 

その起源は、古代聖典、諸説があります。

5000年ほど前(ドヴァ―パラユガ終わり)に

ヴィヤーサ仙が四弟子に伝わったとあり

史実上では、紀元前1200年頃

成立したとされています。(バラモン教)

 

Veda(ヴェーダ)はサンスクリット語です。

は「知識」という意味。知識の百科事典。

 

Vedaの聖典は膨大で 

その内容は、二つに分類されます。

 

1.ふたつの分類

第一は、「天啓聖典」

アパウルシェーヤ!

「人(プルシャ)によってなされたものでない。」
という意味で、

「ブラフマー神の四口」から

四ヴェーダとして語られ

「リシと呼ばれる聖仙」によって

【聞かれたもの】ものの意味。

 

「シュルティ」(天啓聖典)

と呼ばれています。

 

 

第二は、「伝承聖典」

シュルティに基づき、

今に至るまで伝承者をたてながら

編纂聖仙たち(ヴェーダ・ヴィヤーサ)によって

智識の伝統を受け継がれてできている。

「スムルティ」(伝承聖典)

と呼ばれています。

 

かつてはバラモン、現代ではヒンドゥー教

宗教は変われど、聖典は一語もかわらない。。

 

 

歴史がたつ中でヴェーダは

四つの「系統」に分けられていきます。

 

 

2.四つの系統

祭官により

四つの「系統」に分かれています。

 

1)リグ・ヴェーダ

  ホートリ祭官に所属。

  神々への讃歌 宇宙創造の神話全10巻。

2)サーマ・ヴェーダ

  ウドガートリ祭官に所属。

  歌詠を集めたものインド古典音楽の源流。

3)ヤジュル・ヴェーダ

  アドヴァリュ祭官に所属。

  散文祭詞を集めたもの

4)アタルヴァ・ヴェーダ

  ブラフマン祭官に所属。

  吉祥呪詛の呪詞を集めた呪文集。

 

 

3.四つの部門

ヴェーダの内容は

四つの「部門」に分類されています。

 

A マントラ/サンヒター(本集)ヴェーダの本体。

 

B プラーフマナ梵書・祭儀書)儀式の規則

 

C アーラニヤカ森林書

  瞑想の結果生まれる智識。

 

D ウパニシャッド奥義書

  ヴェーダの最終結論。

 

 

4.ウパニシャッド

インド哲学の精髄であり、基盤。

ウパニシャッドは

「ヴェーダーンタ」とも呼ばれる。

アンタは終極。

最終に行き着く究極の果てであり頂点の奥義。

 

「輪廻(サンサーラ)」や

「輪廻の束縛からの解放」などの

 哲学的な主題が語られています。

 

 

「私は誰か」

 

「私は何処から来てどこへ行くのか」

 

「この世で何を為すべきなのか」

 

 

すべての答えについて!

 

その答えはこのウパニシャッド

述べられているのです。

 

先のヴェーダの「四系統」には

百八つの ウパニシャッドが書かれあって

 

そのうち11が主要とされていて

 

他の多くの書物を学ぶ時間がなくても

その『11のウパニシャッド』

 

人生において時間を設け

読むべきとされているそうです。

 

 

輪廻や解脱の世界は

この「ウパニシャッド」の

「五火」の思想にヒントがあります。

 

五火には 輪廻の内容が説かれており

カルマの正体を知る上で

とても興味深いのです!

 

 


五火

 

五つの火とは、

「五つの祭火」の意味で

「死と再生のサイクル」として

説かれています。

 

炉に投じられた供物が

「五つの祭火」によって変容し、

神々の元に届けられる。

 

ーーー

人の身体は死後、火葬されて

 

1)霊となって月に昇る。

2)霊は雨となって地に降りる。

3)地から植物に吸収されて穀物となる。

4)穀物は男(再生族)の精子となる。

5)女と交わり母胎から胎児に注がれる。

 

人となって再生(誕生)する。

ーーー

 

死すると

 

「かの世」

「雨」「大地」

「男性」「女性」が

 

死者を変容させる

「5つの祭火とされ

 

それらを通して

「この世」に戻ってくる。(再生)

 

というものです。

 

 

 

死後の世界

具体的ですごいですね!!

 

興味深い。

びっくりアップアップ

 

 

 

身体が朽ちて 火葬されると

霊の体となるのは 想像にむずかしくない。

 

 

すると

身体を離れた霊が

 

月に昇る(還る)とは!!

 

魂は月に引かれて となる。

 

霊は慈雨の水となって

地に降りてくる。

 

地に水分として入り

種となり、植物に宿っていく。

 

食べ物(食物)として

人に摂取されて

 

男(再生族)の精子から

女(子宮)の羊水に入って

 

胎児となって再生する。

 

 

火葬から

水となって

人として再生する。

 

生命の再生

関わっている!

 

 

これは!

 

陰陽五行として看ると

 

また、興味深いです。

 

持論ですが

 

 

➤丁(葬)

➤辛(陰天の月) 

➤癸(陰水の雨)

➤己(陰土の地)

➤乙(陰木の草)

 

➤乾(陽男)

➤坤(陰女)

➤咸(天地相合)

再生火水未濟

 

と看ると通っているキラキラ

 月に還る道

すべての干。

易の世界にも

通じているようで

なんとも美しいアップ

 

 

 

五火から見えるカルマとは

 

カルマとは

再生の原動力である。

 

カルマとは

「業」行為(karman)

と呼ばれ

 

死と再生のサイクルを

輪廻(サンサーラ)

と呼ぶ。

 

輪廻の原因を

(phala)

と呼んでいます。

 

 

とは

「プルジャ」(純粋精神)

「プラクリティ」(根本物質)

「結」むすびつきであり

 

 

解脱(moksa)とは

「プルジャ」(純粋精神)

「プラクリティ」(根本物質)

「断」きりはなし

 

精神と物質が結びついているから

輪廻のサイクルから免れない。

 

精神と物質が切り離されて

死と再生のサイクルから解脱される。

輪廻からの解放である。

 

その達成(断)は

「ブラフマン」最高実在

「アートマン」個我、霊我

との同一性を

瞑想でもって知ることであり

 

瞑想(ヨーガ)とは

神秘的直観智で

プルジャ(純粋精神)を

真に知る方法である。

 

梵とブラフマンとの「合一」であり

解脱へ導くものである。

 

二元論と呼ばれます。

 

 

プルジャ(純粋精神、個人格)

夢みるときの自らの在る所

自らの光明を有し、

目覚めては太陽の光明を持つ。

 
アートマン(個我、霊我)
対象なき認識の主体。
対象を離れた純粋の認識。
直観知より成る我、慧我。
 

プルシャとアートマンは合一する。

最愛相愛の人に抱擁される時の

外にも内にも感知せざるが如く

プルジャは慧我に抱擁される時

無上の幸福、欲望離れ、

憂悶を離れた真位相になる。

 

むずかしいですね!!!キョロキョロガーン

 

とめどなく。。まだ消化できない。

更新して整理だな笑 

 

 

 

 

参考

二元論ではなく、

二道説というものがあります。

 

 

二道説とは、

 

死後に、人間がたどる

「二つの道」を説いています。

 

それは「神々の道」と「祖霊の道」

 

 

「神々の道」

死後の神々の界

 

火葬の焔(ほむら)に入り

 

昼、上弦月(満月にむかう)

太陽の北行半年、歳、といき

太陽、月、稲妻に入り

 

人間を超越する存在(プルジャ)

によって
 

ブラフマン(最高実在)

解脱へと導かれる道。

 

 

 

「祖霊の道」

死後の先祖界で人間界です。

 

火葬の煙(けむり)に入り

 

夜、下弦月(新月にむかう)

太陽の南行半年から

 

虚空(祖霊の世界)を経て月に入り

 

果報が尽きるまで留まり、尽きると

やってきた道を引き返す。

 

虚空、風、煙、霧、雲を経て

 

雨として地上に降り、

米、大麦、草、木、胡麻、豆

として生まれる。

 

やがて、

それらを食べた男性の精子が

女性と交わることで

胎児として再び生まれ変わる。

 

 

そこでの境遇は、生前の「行い」による。

この境遇から脱却するのはむずかしい。

 

善い行いを積めば善い母胎

バラモンや王族庶民の母胎へ

 

汚らわしい行いを積めば

犬、豚、などの母胎へ入るという。

 

 

祭祀、徳行の行為なす者は

祖霊の道「輪廻の道」が配され

 

苦行死後智識を持つ者

「解脱の道」が配されている。

 

 

学びに感謝して

 

参考

インドの聖典 ムニンドラ・パンダ著

シャンカラ 島岩著

インド思想史 J.ゴンダ著