通根

中級編

 

蔵干は日本では

長く秘伝とされてきたと言います。

 

天干は日干を主とした

年月時4つの干関係

各天干がどの地支に根をもつのか?

 

通根は

天干(天のエネルギー)を地に根として通す

とても大切な鑑定要素になります。

 

 

十二支は

季節・月・刻・方位をあらわします。

 

また十二支は

「天干の成分」を

内含す(蔵する)のが特長です。

 

 

十二支に含まれる

天干の成分を蔵干といい

 

 

天干から蔵干に根を通すことを

通根といい

 

蔵干から天干や大運の干に

根を求め繋がることを

透干と言います。

 

 

 

下の図のように

三才(天地人)で言うところの

人である

九星の後天八卦図をはめてみると

関係性がよくわかります。

 


(陽水)

図の下が北であり冬の旺支

坎宮の一白「水星」

蔵干は陰水のをもちます。

大海の壬、降水の癸と

強く通根し強めます。

 

 

(陰土)

子丑亥で冬方合(化水)し

冬から春につなぐ

土用の十二支です。

蔵干は

癸と辛と己の3つ

戊己は丑と強く通根します。

辛を持つ(蔵する)ので

庚辛と通根し

金の結合力が強まります。

酉があるとき

酉(正)巳(馬)(墓)で

三合金局します。

 

蔵干にない火気が強まると

辛が剋されて(火剋金)

通根しにくくなります。

 

 

(陽木)

蔵干は 戊と丙と甲

本蔵の

甲乙と通根します。

 

丙丁とも通根します。

午(正)があるとき

寅(馬)と戌(墓)で

三合火局します。

 

2月の寒月で

土気は凍ってしまい

木剋土で天干の「戊・己」とは

通根できません。

 

ただし、三合火局した時は

土は火で暖められてるので

戊己と通根できます。

 

九星は

「丑」と「寅」でうしとら「艮宮」

艮宮は八白の「土星」

中央の五黄の「土星」

未申(ひつじさる)の「坤宮」

坤宮は二黒の「土星」

斜めに

魔のサターンライン(土星列)

を形成します。

 

 

(陰木)

真東は卯で春です。

春の旺支で

卯(正)亥(馬)未(墓)で

三合木局となります。

 

九星は「震宮」で三碧の「木星」

蔵干は陰木の「」のひとつです。

本蔵が乙のひとつなので

甲乙 木気以外は通根できません。

 

 

(陽土)

春方合「卯寅辰」のひとつで

春から夏への土用の十二支

蔵干は 乙 癸 戊 の3つ

 

卯からの余気で初蔵は乙

甲乙と通根し強い木の根になります。

ただし、金が旺じている時

水気が過多で根が腐ると通根できません。

 

辰は「湿土」です。


壬癸と通根します。

子がくると

子(正)申(馬)辰(墓)で

三合水局します。

 

ただし

土星旺じる(土剋水)と

壬癸と通根しにくいです。

 

湿土辰は

戊己とは通根しにくい。

春方合や三合木局(木剋土)が

めぐったりあるときには

通根がさらに難くなります。

 

 

(陰火)

月では5月ですが

夏方合「午巳未」を構成し

熱い火気です。

 

蔵干は 戊 庚 丙 の3つ

戊は 戊己と通根します。

 

三合金局

「酉(正)巳(馬)丑(墓)」する

十二支で

蔵干中央に庚をもちます。

庚は熱い火気で溶けてしまい

庚辛とは通根できません。

三合金局したときや 巳申の支合で

金が旺じたときは通根します。

 

九星は

「辰」と「巳」でたつみ

「巽宮」(そんきゅう)

巽宮は四緑の「木星」です。

 

辰には卯から余気、「乙」を蔵していて

九星では震宮巽宮は木星です。

 

 

(陽火)

真南であり夏であり旺支

正午をまたぐ午(陽火)

巳午未で夏方合(化火)

離宮の九紫の「火星」

 

蔵干に己と丁をもちます。

三合水局や冬方合で剋されない限り

天干の戊己、丙丁に通根します。

 

子から午まで

調べてみました。

 

つづく

 

 

参考

三合の図

正 馬 墓

でトライアングルを

四方の地支で形成します。

蔵干と関わっています。

蔵干は干の成分表ですから

通根にも深く関わる訳ですね!

 

三合がくると通根しにくい

根が腐ったり壊れて

消されたりします。

 

そこが

解釈のむずかしいところでもあり

四柱推命の醍醐味なのです!!

 

蔵干を背景とした

通根を極めると

八字の景色が

確実に面白くなります。

 

つづく