河図洛書の伝説

 

 

伝説のはじまり

前漢末(紀元前206年 - 8年)から後漢(25年 - 220年)にかけて流行した神秘主義的な讖緯思想(しんい思想)により、河図や洛書の名を冠する書物が作られた。

 

緯書の伝説では、

黄河(河)から現れた龍馬、洛水(洛)から現れたのは亀であり、河図や洛書はその背にあった文とされた伝説からはじまる。この伝説により河図は龍図または龍馬図、洛書は亀書とも呼ばれる。

 

宋代(960年 - 1279年)になると、河図洛書は「図像」と解されるようになり陰陽を表す黒点と白点の数によって示された。

・朱震は『漢上易伝』において、が伝えた河図洛書を収録し、

・楊甲も『六経図』大易象数鉤深図においてこれを収めた。

 

朱霞と劉牧らは、九数図を河図、十数図を「洛書」とし

朱熹と蔡元定は『易学啓蒙』や朱熹『周易本義』の巻首において十数図を河図、九数図を洛書とした。 

ー参考:Wikipedia

 

河図と洛書

 

河図(左)は龍馬(鹿)の背に描かれたとされる文

洛書(右)は亀の甲羅描かれたとされる文

白と黒は陰陽であり

白い点は天の数(奇数)

黒い点は地の数(偶数)

天地すなわち「宇宙エネルギーの流れ」を表している。

 

河図十数図

 

天の数+⑤(中央)=地の数

としてみると

土を中心とした五行(方位)が生まれる。

 

易経の解説書

「伝」(「十翼」「易伝」の10部)のひとつである

「繋辞上伝」で

 

「五位相得て各々合う有り」

「天一は水・北方を生じ、

地二は火・南方を生じ、

天三は木・東方を生じ、

地四は金・西方を生じ、

天五は土・中央を生ず」

 

「地六は水・北方を成し、

天七は火・南方を成し、

地八は木・東方を成し、

天九は金・西方を成し、

地十は土・中央を成す」

南を上で配置

五行生成の数に従って五方に配当した。

 

五行の数

生まれる数(生数)と成る数(成数)

水 生数1 成数6

(天一陽のはじまりの義)

火 生数2 成数7

(陰の始めとして義)

木 生数3 成数8

(東に動き、生長繁茂し増)

金 生数4 成数9

(陰道は右に転じて西に動)

土 生数5 成数10

(中央に達し、四行統合)

 

< 生数と成数の関係 >

1+5=6 (1と6 = 北=水)

2+5=7 (2と7 = 南=火)

3+5=8 (3と8 = 東=木)

4+5=9 (4と9 = 西=金)

5+5=10 四方が集まり中央

 

穎容「春秋釈例」

五行の生数は

変化して各々の働きを成すことがまだできない。

は停滞すれば流れることができず、

は固定されれば炎光を生ずることができず、

は精気が破壊されると形質が固くなり、

は強く固くなれば切断され、

は塩分を含んだ痩せた土地になると植物がよく育たず、片寄ってしまう。

そこで、

天は五をもって民に臨み、

君はこれ(五)をもって民を教化する。

五は天の中央の数

 

5の土を中央(中)として

五行を正方形に当てはめると九数図となる。

左は五行(方位)を反映させたものは

洛書九数図と同じ配列になる。

 

 

「九数図」の神秘

 

「15」数の神秘

 

縦列

4+9+2=15

3+5+7=15

8+1+6=15

横列

4+3+8=15

9+5+1=15

2+7+6=15

斜列

4+5+6=15

2+5+8=15

 

三つの宮は縦・横・斜めで足し合わせると

すべて「十五」になる(魔法陣)

 

なんで15数なのか?

 

これは節気の「一気」の数である。

(足し合わせると)二十四節季(一年)となる。

1か月では一気(15日)が2節気

1年(12か月)で 24節気(参考)になる。

 

15数といえば・・

 

大アルカナでは「悪魔」(参考)

 

十五夜(満月)は完成数とされている。

 

数秘的に考えると 1と5で「6」が本質の潜在で

「6」は愛・美・宇宙音譜

 

などなど・・15の意味は考察される。

 

1800~2000年前の太古に

天の龍馬(鹿)の背にあった紋様(図象)伝説から

生まれたこの数字!神秘的だ!!

 

 

並び順の神秘

 

 

木(土)火(8→3→5→7→2)  

金(土)水(4→9→5→1→6) 

の五行の順でなぞると。。

 

 

が浮かび上がるびっくり

卍を調べてみると。。

 

ヒンドゥー教や仏教などのさまざまな宗教的象徴

中国では、武則天の長寿 2 年(693年)

「卍」を「萬」と読むことが定められた。

吉祥万徳の集まる所の意味であるひらめき電球

 

 

 

九星気学では

9つの九宮に1~9の九星の数字を埋めていく

埋め方にはルールがあって独特だ。

 

「定位」とされる⑤を中心とした九数図では

5→6→7→8→9

→1→2→3→4

の順で描いていく。

 


中心の数字が「一白」の1・「二黒」の2・「三碧」の3・・と

9枚の九数図が作成される。

九星は暦なので

年では年盤・月では月番・日では日盤として

数字は廻っていく。

 

その描き方(宮(方位)へ入れる順序)は不変である。

その描き方は

二つのVの字を交差させるように描く。

「六芒星」ヘキサグラムを切っているように見えるというもの。

 

個人的には六芒星というより

4大元素の2区分シンボルではと感じました。

下図は4大元素(4エレメンツ)

まんなかのシンボルは六芒星ですが

精神的エネルギー(天)と物質的エネルギー(地)

の融合を意味しています。(2区分)

 

 

参考:4大元素から陰陽五行へ

 

 

順紀元前に産まれた文に秘められた数字

九星気学として「3宮×3宮」の九つ宮で

いまの世でも九星や易や風水などで活き多くの人の

開運に貢献している。

 

数字を星や神との関係を持たせる技術は

沢山のひとの長い歴史の研究で

秘術や占術となって

数えきれない人の運勢に影響を与えている

スゴイアップ そして感謝えー

 

 

次回はもうひとつ

洛書九数図の秘密について

 

 

更新:200531