『奇跡の脳』を読んで以来、「意識と無意識」についてよく考えるようになりました。
講座の中でよく眞佑里さんは「無意識は言葉に表れるんだよ」と言います。
頭で考えて話す時と、感情を乗せて話す時、何も考えないで話す時、などで言葉や伝わり方が変わるのはなんでだろうって、ことあるごとに考えていたからそれを聞いた時、いろんなことに合点がいったのです。
アドバンス2回目の講座後、脳の作りと右脳左脳の働きの違いを復習する中で扁桃体の役割の大きさを改めて認識しました。
講座1回目の「エネルギーは意識の方向へ向く」という項目で、
「どうせダメだ」というマイナスの方向と「やってみる」というプラスの方向の
どちらを意識するのかはその人次第とありました。
つまり、エネルギーは意識の方向へ向く→扁桃体を刺激→RASは意識したものを見続ける、を永遠に繰り返すということです。
意識の方向が「どうせダメだ」ならそのように扁桃体を刺激し、それを受け取ったRASは
「ダメだ」を永遠に見続けるのです。
その逆も然り。
私にとって、意識の方向というのは0を基点にしたプラス側とマイナス側だけではなく、
自分が中心点にいて放射状のように広がっているようなイメージもあります。
マイナスを見ているなら反対方向のプラスに向きを変える、と同時に意識を少しズラす感覚かな。
例えば、中心点からの向きを90度から91度へ1度ズラして歩き始めた時、その距離が延びれば延びるほどたどり着く到達点に大きな差が出てくる、そのようなイメージです。
最近職場でこんなことがありました。
入社2年目の営業事務職Aさんは日々、注文の伝達、売上日報作成、伝票入力等を担当しています。
注文伝達や日報作成では他の人の入力間違いを細かく見つけ訂正連絡をしてくれるので、
次の作業工程の担当者はとても助かっています。
しかし伝票入力については他の人から間違いを指摘されることが多く、
「自分は事務仕事が向いていない」とその度に落ち込むのです。
周囲の先輩たちは「大丈夫よ、自信もって」と励ましますが、どうやって自信を持てば良いのかのアドバイスは特になく、Aさんの悩みは徐々に深くなっている様子でした。
1週間前のことです。大元の伝票が間違っていたことに気づかずに作成したAさんの伝票が
きっかけで、会計処理に混乱が生じました。
会計は私の担当なので、その後2日かけて事態の収拾に努めましたが、決算のまとめも重なり
思っていたより時間がかかりうまくいきません。
退社前にAさんは私のところにやって来て「ご迷惑をおかけして本当にすみません」
と暗い顔で謝ります。
「誰でもミスはするし間違えるから覚えるし、同じ間違いに気づけるようになるんだよ。
それに今回はAさんだけのミスじゃないよ。
そしてたまたま決算と重なって、事態が大きく見えるだけなのでそんなに落ち込まないでね」
と伝えました。
その時ふと、RASのことが思い浮かんだのでついでにその話をしました。
「できなかったことに注目しているとそのことばかりが記憶に残っていく。
でも、できたことや自分の良かったところに目を向けて数えてごらん。
今日も「ここが間違っていました」と自分で気づいて修正した伝票があったよね。
そこを見てあげようよ。そして「自分で気づいたそんな私えらい!」って
自分を褒めて、脳を上書き保存するんだよ。そうすると脳は喜ぶからね」
と話しながら、Aさんの顔を見ると彼女の眼には涙が溢れていました。
「Aさんは自己肯定感が低いからもっと自信を持ったらいいのに」
と先輩社員は言いますが、そのやり方を教えてくれる人はいません。
コアエッセンスの学びを通して、自信を持つためには無意識を意識すること、そして脳を喜ばせて上書き保存することはひとつの方法であり、1番の近道なのかもしれないと考えています。
眞佑里さんが「無意識に垂れ流されないで!」と繰り返すのは
意識していないとすぐ「脳のけもの道」に入ってしまうからなのだ、
と改めて「無意識を意識すること」を意識する心がけの毎日です。
あ、前述の会計の混乱は昨日解決し、ほっとひと安心☺️
最後までお読みいただきありがとうございます😄