第1回目を書くにあたって、眞佑里さんのこの言葉に背中を押してもらいました。

「借金を全部返済したから、借金の話ができるんだよ。真っ只中だったらできないよ。もう終わったから、過去になったから話せるんだよ」

 

コアエッセンスに出会うまでは一度も、誰にも元夫とのことを話したことはありませんでした。

今は私にとって終わったことだから、過去になったから書けたのだと思います。

 

講座に入る前の紗佑里さんとの無料相談会で「今の状況を変えるために何を手に入れたいですか?」と訊かれたとき、私は手に入れるんじゃなくて手放したいと答えました。

そう、元夫とのことを手放したかったんです。

交際期間と結婚生活を合わせると約21年間。その後離婚して9年近くが経つのに気がつくと元夫のことに気持ちを費やしている自分がいて、そんな状況にうんざりしているのにも関わらず無限ループにはまって抜け出せなかったんです。

 

元夫とのことについて頭で考える気持ちと心が叫んでいることに乖離があると気が付いていました。思考側に寄れば穏やかな気持ちがあるのに、感情に傾くと彼による受け入れ難い行為(婚姻中も離婚後も)の数々に対する言いようのない寂しさやるせなさと同時に、根底にある悲しみから生まれる怒りを認識していました。

少しでも心側、つまり感性に傾くと痛くてたまらなくて、一刻も早く心の痛みから逃げ出さないと正気ではいられなかったし、自分の心を護るために鉄壁を張り巡らせて何も感じないくらい強く強くいないと自分が保てなかった。でも本当は彼に、やめてと言い返したかったし誰かに頼りたかったし大声をあげて泣き叫んで助けを求めたかったけど、自分が選んだことだから責任取らないと、と自分自身を縛っていました。完全に自分の中が断絶していたんです。離婚して時間が経っているのに、私の「時」は止まったままでした。

 

そんな中で課題図書の『奇跡の脳』は私の思考に大きな変化をもたらしてくれました。

第15章「自分で手綱を握る」には「意識も無意識も自分の手中にある」と書かれており、

一定パターンの思考や行動(私はこれを「脳のけもの道」と名づけました!)も意識

すれば、いつでもそこから外れることができると言うのです!

例えば、すこし時間ができると携帯を触っているとか、テレビや動画を見ているとか、帰ったらビールを飲む等々。それ自体が悪いのではなくてそこから抜け出そうとせず、流されてしまったり、気づくとそうなっていることを意識しなくなるのが良くないのかなと思いました。そうはいってもビール飲みますけど。

 

また、外からの情報や刺激ではなく自分から発信したり、自分の内側から自分に刺激を与えることについても改めて考えました。

それはこんな感じかな、マッサージを受けるのは気持ちがいいけど、ウォーキングやヨガ、ダンスなど自分で体を動かすほうがスイッチが入りやすいし、音楽を聴くのも楽しいけどカラオケで歌うともっと五感が開いていくっていうことかな。

 

そして何よりも大事なことは、睡眠。寝ている間に体内の情報が整理されたり、ナチュラルキラー細胞が働く時間でもあり、なによりも臓器をはじめとする体そのものが休む時間になるのです、と著者は言います。

アドバンス1回目でも眞佑里さんが「睡眠、大事!」と言っていました。

そんなわけで最近、夜11時過ぎには布団に入るよう心がけています。

 

 

さらに「その人の無意識は言葉と行動に表れる」と聞いたとき、「そうか!自分の無意識を意識すればもはや無意識ではなくなるし、相手を見て、話をしっかり聞けばその人の本当の気持ちに気がつくことができる」と思い当たりました。

 

 

ベーシッククラス5回目の自分のネガティヴに気づくワークの中で満身創痍な自分に気がつくと同時に、私のネガティヴの多くは恐怖であることに気づきました。

恐怖というコインの裏側が勇気であり、正しさと正義であり、自分を押し殺す事でした。

自分にはネガティヴな感情はあまりないと思っていましたが、そうではなかったのです。

怖くない痛くない、と思い込ませることで何も感じないように感覚を麻痺させて生きてきたこともネガティヴ信念のワークを通して認めることができました。

そして、離婚した時に自分と約束したことを今一度胸に刻みました。

もう自分に嘘を付かないし、心の声を聴いて私自身と手を繋ぎ、どんな時も自分を抱きしめ、そばにいると。

 

毎回の宿題はなかなか大変でしたが、クラスでの仲間のシェアから深い気づきを得たり、一緒に泣いたり、気付かぬうちに少しづつ少しづつ自分が癒されていきました。

 

卒業式の後、眞佑里さんが過去生における私と元夫の関係性と私自身について話してくださいました。その言葉を聞いた時、私自身は何も覚えてないのに嗚咽が漏れ咽び泣きました。泣く私を抱きとめてくれ、ずっと握りしめていた気持ちを手放す瞬間を見守り一緒に見届けてくれた仲間たちがいてくれたことが心強かったし心から安心できました。

少し落ち着いたら心がまっさらになっていて、彼とのことを手放せたとわかりました。

今も、その気持ちに変わりなくいます。

 

 

元夫とのことを思い出しても感情まみれにならなくなった今、いろんなことを思い返せるようになりました。

 

私の誕生日には1輪の花を買ってくれたこと、出張先から手書きのイラストを添えて絵葉書を送ってくれたり、お土産はいつも私の好きなものばかりだった。でもその時の私はありがとうって笑顔で感謝を伝えていたかな?

 

いつからか心がすれ違うようになって、仲直りしたいタイミングがお互いいつもズレて、私も深く傷ついていたけど彼も同じくらい傷ついていたんだろうな、って今はそう思えます。ごめんね、素直じゃなくてごめんね。

 

 

お父さんはお母さんを3回幸せにしてくれたんだよ、って離婚した時子どもたちに話しました。

出会った時、幸せで

子どもたちが生まれて家族になった時、幸せで

そして、別れた時も幸せだった。

 

私の元から飛び立った彼と、彼とのことを手放せた私。

これからもっと私らしく無限の愛と幸せを受け取り、創造し、周囲に手渡していきます。