21.10.2 土曜日

泊まり明けなので、かおりに千葉に来てもらった。昼に電話したとき、「昨日、検査薬をかったから朝家でやっていく」と言っていて、会う前から緊張していた。
千葉でかおりを拾って、しばらくして「どうだった?」ときくと、「厳重梱包してきました消えてないかな」と言って検査薬を見せてもらう。くっきりと線が出ていたビックリマークキラキラ
この日を迎えるにあたり、不安やあせりで一杯だった。ふたりでこどもを育てられるのか?仕事は?たぶんかおりも同じで、たくさん不安だったろう。でも、この時にはすでに産んでもらいたい気持ちが圧倒的だった。
結婚に対するイメージは俺の中でィィものではないけれど、はじめて結婚も考えて付き合っていたし、こどもは昔から欲しかった。風当たりは強いかもしれないけど、仕事も家庭も責任を持って精一杯やりたい。そう思った。
だから、検査薬を見せてもらったときもたぶん笑顔だった。自然と「やったね」と言った。
その足でかおりの調べた野井医院へ向かう。待合室に入ると、若い女の子がひとりで来ているケースが多く、先入観かもしれないが浮かない顔にも見えた。
望まない妊娠だったのかな、と考えてしまった。俺の子には愛されながら生まれてきてほしい。
診察室に入って見てもらうと、妊娠5週目とのこと。まだ赤ちゃんの体は見えなかったが、「あぁ、やっぱりいるんだ」と嬉しくなった。
帰り際、冗談ぽく「ドラマみたいに、お前よくやったって言った方がィィ?」ときくと、かおりは笑って「いらない」と言った。
夜になり、ポートタワーの公園にかおりを連れていった。ここは、俺達の時間が始まった場所であり、けんかのあとに仲直りで訪れた場所だ。
始まったときと同じ場所で、かおりと向き合ってプロポーズした。会社の先輩中村さんに「プロポーズはかなりそれらしくやらないと気付いてもらえない」という話を聞いていたので俺なりにかなり真剣に考えた。「これから大変だけど3人でがんばろうな、結婚しよう」かおりは「はい」と言った。その日は十五夜、仲秋の名月であり月が綺麗だった。
そのあと、うちの母親に報告をした。かなり驚いていたけど、真剣な気持ちをわかってくれて賛成してくれた。
明日は、父親や相手のご両親に報告をしよう。