イチゴヤドクガエル:苺矢毒蛙:dendrobates pumillio

 
 
中南米コスタリカからパナマにかけて棲息している、
体長2~3㎝程の小型ヤドクガエルです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
極めて美しいカエルで、生息地や個体ごとに体色に違いがみられます。
画像のタイプは、鮮やかな赤い体に濃紺の四肢を持つことから、
ブルージーンと呼ばれています。
 
 
 
鮮やかな体色は、自分が毒をもつ生き物だという警戒色になっている様です。
非常に強力な毒をもつ本種ですが、生れながらに毒を持っているわけではありません。
餌として摂取した食物がもつ毒を、体に蓄えていくのです。
 
 
 
繁殖行動もまたとてもユニークで、雌親がしっかりと子育てをおこないます。
 
孵化したオタマジャクシを背中に乗せて、木の上にある着生植物の水溜まりまで運びます。
その水溜まりの中で餌を与えながら、2ヶ月近くも甲斐甲斐しく育児をします。
 
 
 
 
 
ここでクエスチョン
 
 
 
 
雌親が、オタマジャクシに与える餌は何でしょうか?
 
 
①雌親の体から分泌されるミルコの様なもの。
②雌親が産む無精卵
③毒苺から作るイチゴジャム
 
 
 
 
 
答えは下に
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
正解は②です。
 
解説:無精卵を与えて育児する繁殖形態を『エッグフィーダー』と言います。
安全な木の上まで自ら子供を運び、そこで2ヶ月も餌を与えて育てるなんて、なんて感動的なお話なんでしょうね~