《オリジナル電動アシスト公開》YPJ-Rinz PROTO TYPE ー前編ー | Cruise Bicycle+Cafe Official Blog

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《オリジナル電動アシスト公開》YPJ-Rinz PROTO TYPE

 

 

2016年の夏

街乗り最強のかっこいい電動アシストバイクを創るべく立ち上がったプロジェクト

 

電動アシストスポーツバイクとして世に出ているYAMAHA YPJのドライブユニット(PW)を使い、1から全てオリジナルでパーツアッセンブリーと、作成した図面を元に日本のフレームビルダーに依頼して作ってもらった4130 クロモリフレーム。

 

スタイルのコンセプトは街乗り最強なストリートシングルギアバイク。

シングルスピードでブルホーンバー、電動アシスト搭載の重量をカバーするために採用した前後ディスクブレーキ。

 

振動吸収向上のため、フロントフォークとハンドルはカーボン素材を採用。

また、シングルギアのペダルの踏み心地を向上するためとメンテナンスの容易な

ベルトドライブを採用。

 

全く無の状態から上記のパーツを組込むには一筋縄ではいかない苦難が待ち構えていた。

 

 

一番はじめの構想段階の図

 

こうしたい、ああしたいと思うのはある意味簡単だが、それを具現化するのが

こういうカスタマイズの大変なところ。

 

もったいないがまずはYAMAHA YPJを全バラに。

ドライブユニットを本体から降ろし、ケーブルを引っこ抜く。

残ったのは大人キックバイク。

 

日本の電動アシストバイクのレギュレーションであるスピード24km以上のアシストを計測する車速センサー。これは公道走行するには必要不可欠な部品。

これも綺麗に外し、DISCブレーキに装着できるように丁寧に加工しなければならない。

 

また、厄介なベルトドライブ。フレームを一部切り離した仕様にしなければならないフレームとベルト長を合わせるためフレームのチェーンステーの長さを精密に計算して設定する必要がある。

さらには元のYPJのクランクスパイダーは110mm

GATES CARBON DRIVEのフロントチェーンリングのPCDは130mmしかない。

そう、そのままでは装着できないのです。。

そこをなんとかしなければならなかった。

 

この全ての厳しい条件をクリアしないと完成しないプロジェクト。

 

フレームビルダーと、今時のチャットやりとりで打ち合わせを行い

待つこと数ヶ月。

 

プロトタイプのフレームが上がってきました!

 

 

クロモリフレームはYPJのドライブユニットがすっぽり装着できる形状に。

YPJ純正部品を揃え、早速作業に取り掛かります。

 

 

フレームにドライブユニットをボルトオン。

電動ケーブルをフレーム内に這わせます。

 

バッテリーのピンストライプは当店でも数度イベント開催したKID氏の手によるもの。

 

 

 

続いてバッテリーをマウント。

設計した時に思っていたことが目の前で装着できている喜びはこういう仕事ならではのものがあります。

 

 

続いて問題のベルトドライブチェーンリング。

考えに考えてPCD110を130に変換するアダプターを

ワンオフで作ってしまいました。

 

 

アイデアを図面に。それを加工してもらいました。

加工は友村の幼馴染に依頼。

見せてもらいましたプロの仕事。完璧な仕上がり。

強度もテストして問題なし。ありがとうございます!

 

 

無事にPCD110のスパイダーが130に変換できました。

 

 

インパクト大 クランク周りはある意味自転車の顔です。

 

 

唯一無二の男前フェイスの完成。ドライブユニットが入った反対側はこんな感じ。

 

 

早速後輪を装着していきます。

 

 

ホイールはCHRIS KING R45 Road Disc Hub

リムはH PLUS SON THE HYDRA

 

ベルトを通しテンションを調整します。

テンションメーターはとっても今時なiPhoneのアプリを使用して行う。

簡単に説明するとマイクでベルトを弾いたときの音で調整。

音叉の仕組み。ローテクのようなハイテク。

 

 

一旦仮組完了。

 

ナイススタイリング。

 

しかし、この時点ではまだ車速センサーの問題も、

装着するクランクも決まってない状態。

さらには肝心のディスプレイとスイッチ関係の設置も決まっていない状態。

 

しかし、ここまで来たのでまずは一安心。

さてここから走れるようにしなくては。

 

というところで前編を終了。

後編に続きます。

 

後編では完成画像とそのインプレッションをお届けいたします。

 

それではお楽しみに!

 

2017/06/05 UPDATE