本日の1台
ピストバイクのお話です。
ここからはかなり話が長くなるので、時間がある人だけ読んでくださいw
ピストバイクといっても固定ギアとイコールではありません。
もちろん、足を止めることも可能です。
簡単に言うならシングルギアの自転車。
変速なしの潔いスポーツバイクなのです。
じゃあなぜ固定ギアにするの??
ピストバイクってそもそもなんなん??
もともとピストバイクとは日本の競輪からきており、競輪選手の自転車がピストバイクというジャンルの発祥です。
その競輪用のピストバイクが海を渡り、アメリカのメッセンジャー(自転車で配達をする職業)が広めました。
彼らのスタイルは競輪用の自転車をそのまま街中で乗るというもの。
固定ギアでブレーキが付いていない自転車でです。
どう止まるのか。
ピストバイクはスキッドという技があり、上半身を前に、さらに走行中両足を止めて連動している後輪を無理やりロックさせるというもの。
止まるというより、減速するという感じ。
後輪をロックさせたまま後輪を横に振るとよりブレーキ力が増します。
ドリフトみたいな感じですね。
これは練習しないとできません。
教えて欲しい人は教えますよw
さて、アメリカで大ブームになったピストバイクはまた海を渡り日本へ逆輸入。
ストリート系自転車の発祥地、渋谷&原宿エリアの情報に敏感な人たちが乗りはじめました。
中でも最初にピストバイクを取り入れて乗りはじめたのがスケートボードの人たち。
友村の友人のブランド、スケートボードブランド&チーム
T-19(ティーナインティーン)
の人たちがカルチャーとして広めたのでピストバイク=スケボー横乗り系のイメージがついたのです。
その頃、わたくし友村は渋谷の自転車店で働いていたのでこのころのブームにはガッツリのピンポイント世代でした。
もちろん、渋谷にいた時は多くのピストバイクを販売しましたし、オリジナルのホイールも大量に組みました。ハブとリムを言われたらスポークの長さを即答出来たくらいw
若者の間で大ブームになりましたが、一方でブレーキレス問題や交通マナーの悪さがかなり世間評価を下げた為、ピスト自体が若干影のジャンルに。
しばらくしてここ最近、じわじわまた盛り上がってきていると思います。
しっかりブレーキもつけて、楽しく安全にピストバイクを楽しむ。
そんな大人が増えてきていると感じます。
街中で固定ギアに乗るのは法律上問題ありません。
わざわざ固定で乗るのは固定ギアにしかない乗り心地、漕ぎ心地があるから。
地面のダイレクト感、遠心力を感じるペダル、自転車をコントロールしている一体感。
これがピストバイク(固定)の魅力です。
ただ普通に街を走る。
それにピストバイクに乗るだけで《走る》に遊びを+1。
前置きがかなり長くなりました!
今日紹介するピストバイク。
MASI ■ FIXED RISER
シンプルな大人のピストバイク。
完成車はフリーギアです。
固定にもできます。
シンプルだからこそ、センスがいるピストバイク業界。
奥が深いんですよ!MASIのこのモデルはおすすめです。
■FIXED RISER
- 89000YEN +TAX
- Size : 47 / 49 / 51 / 53 / 56
- Colors : Double Platinum , Molteni Orange
- 2016/03/10 UPDATE