不定期更新にしますと宣言ながら
何だか更新したいことが増えてきた。
んー我ながら中途半端だなぁ。
せっかく本を読んだから紹介したいと思う。
タイトル:「分かりやすい説明」の技術
著者:藤沢晃治
出版:講談社
※リンクは例によって文末に
藤沢晃治さんはコミュニケーション研究科で企業向け講演や
研修を行っている方だ。
なんと世界一受けたい授業の出演経験もあるそうだ。
パッと目について手に取り少し試し読みして購入に至った。
内容も非常にタメになるものだった。
「分かりやすい説明」と銘打っているだけあり、非常に良い本だった。
説明の技術について、それぞれ例を挙げて理解がしやすい。
まさに分かりやすい説明だ。
これは、プレゼンの技術を解説したもので、様々なシチュエーションで
使えると感じた。
会社の会議、新製品の発表会、企業説明会、保護者会などなど。
どんな仕事でも必ず顧客が存在する。
顧客に対して必ず行うのが説明だ。
説明を分かりやすくすることでスムーズに仕事を進めることができる。
本では、説明の技術を15個のルールで表している。
15全て紹介するわけにはいかないので、私が最も苦手であったルールを
一つだけ紹介する。
●抽象的説明と具体的説明のバランスをとれ
抽象的説明とは簡単に言うと全体像を示せということ。
具体的説明とはその名の通り詳細な説明をしろということ。
いきなり具体的説明から入ると全体像が分からないので
何を言っているのか分からなくなる。
抽象的説明ばかりでは要点が分からず結局何を言いたいのか
分からない。
どちらが優れているものでもなく、車輪のように両方きちんと
回らないと前に進めないものだ。
抽象的説明と具体的説明を行き来することが必要なのだ。
始めに抽象的説明にて全体像を把握してもらう。
その後、具体的説明で詳細な理解を深めてもらう。
しかし、具体的説明ばかりだと全体像が段々とぼやけてくる。
つまり、迷路に迷うわけだ。迷路を攻略するためには、全体像(地図)を
見て現在地を確認しないといけない。
全体の流れ⇒テーマ①抽象的説明⇒テーマ①具体的説明⇒テーマ②抽象的説明⇒・・・
このように、常に全体を意識しつつ、詳しい話をすることが必要なのだ。
今までの私は全体像(事業背景)から入るのが苦手であった。
と、いうのも私自身が全体像を把握していなかったのだ。
教育業界の話であれば大抵の話はできるのだが、医療業界の中の
ニッチな市場については良く理解していない。
人に説明するためには、自分自身がまず深い理解をする必要があるのだ。
そうすれば抽象的説明もでき、具体的説明の深みも出て分かりやすい説明と
なることだろう。
一つの例を挙げたが、その他にも役に立つルールがたくさんあるので、
皆さんも是非この本を読んで仕事に活かして頂きたい。
- 「分かりやすい説明」の技術 最強のプレゼンテーション15のルール (ブルーバックス)/講談社

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