こんにちは。
前回の続きです。
烏帽子岳展望所から車で1時間走ります。
南北にとても長く、移動に時間がかかります。
対馬野生生物保護センターにきました。
ここでは対馬の生態系についての展示がされています。
メインはこのツシマヤマネコで、対馬にだけ生息する希少種です。
約10万年前に当時陸続きだった大陸から渡ってきたとされている、ベンガルヤマネコの亜種になります。
個体数が100匹程度と極めて少なく、絶滅の危機に晒されています。
ちなみに、対馬滞在中に野生のネコを見たのですが、これはイエネコです。
先ほどの展示の写真と見比べるとわかるのですが、耳の部分が丸く、虎耳状斑(こじじょうはん)という白い点があるのがツシマヤマネコの特徴です。
体の色ももっと薄茶色っぽい感じですね。
こちらではツシマヤマネコの生体展示がされているのですが、隠れているのか、休んでいるのかで見ることはできませんでした。
対馬野生生物保護センターから歩いて、日本最北西端の地へと向かいます。
5分ほど歩き、到着です。
公園のように整備されています。
このモニュメントが日本最北西端の地を示しています。
対馬から韓国の釜山は最も距離が近いところで約50kmしか離れていません。
50kmを近いか遠いかどう捉えるかは人によりけりなのですが、異国がわずか50km先というのは筆者からしたらかなり近いように感じます。
近くには対馬棹埼灯台という灯台があります。
灯台の中には入ることはできませんが、入り口の鎖がなぜか外れていました。
近くに展望台があり、
この日は天気が良く、霞みが少ないことから肉眼で見ることができました。
これを目的に対馬に来たので、見ることができてよかったです。
この辺りは棹崎砲台といい、砲台跡がたくさんあるエリアです。
このあたりには昭和の戦時中に築かれた砲台の後があります。
これは防空壕です。
中は当時のままになっていて、いざとなったときに逃げ込めるようにしっかりできていました。
防空壕は奥に続いていて、
2階建てで、
このように立派な作りになっていましたが、このあたりは戦後に改修なり増築したようなコンクリート製になっています。
こちらは第一砲台跡です。
いろいろ石柱が立っていて、モニュメントのようになっているのですが、説明がなく何の目的かがよくわかりませんでした。
次の目的地に移動します。
途中、農道が韓国を望む農道と書かれた看板がありました。
しばらくは見える雰囲気はありません。
車で15分ほど走り、異国の見える丘展望台へとやってきました。
ここも韓国釜山を望める2階建ての展望台で、作りは簡素です。
ここからは先ほど以上に肉眼ではっきり韓国を見ることができました。
2階部分はこんな感じになっています。
絵のような図が陶器プレートに描かれています。
望遠鏡があり、覗いてみると、
はっきりと韓国の釜山の街並みが見ることができました。
筆者は韓国に一度も行ったことがありませんが、高層ビルがいくつもあり、さすが韓国第二の都市だなと感じました。
その中でも、特に目立つ、左にある高層の建物は海雲台エルシティ(ヘウンデエルシティ)という、大型複合施設の高層ビル3棟です。
その高さは411.6m、なんと101階建ての建物です。
韓国国内でもソウルのロッテワールドタワー(555m)に次ぐ2番目に高い建物です。
日本で一番高い建物が、2023年秋に出来た、麻布台ヒルズの森JPタワーの330mなので、いかに高いかがよくわかります。
対馬海峡を航行する貨物船も見えました。
釜山の景色をここまで見ることができるとは思ってなかったのでよかったです。
1階部分はこのように突き出ていて、
真下には海が広がっています。
2階部分からみるとこのようになっており、海が綺麗でした。
拡大するとわかるのですが、この角度でも韓国を見ることができました。