愛犬がいきなり激しいけいれんをしたり意識がなくなり倒れてしまう… もし、そんな症状が出たら、飼い主さんはその時落ち着いてちゃんとした 対処ができるでしょうか?
今回は100匹に1匹くらいの割合で起こる犬のてんかんについて、正しい知識を 取り入れられるようお伝えします。
てんかん発作の症状もさまざまです。体全体で激しくけいれんすることもあれば 手足や顔面だけがピクピクとけいれんすることもあります。また、 体が硬くこわばったり(硬直)、体を弓なりに反らしたりし、時にはてんかん発作時に失禁し てウンチやオシッコをしてしまうこともあります。このてんかん発作を繰り返されるのが 「てんかん」という病気なのです。
その頻度もさまざまで、月に一度、数ヶ月に一度、一年に一度の子もいれば一日に何度も、 という場合もあります。発作の時間は数十秒から数分でおさまることが多く、おさまった後は ほとんどの場合がまるで何事もなかったようにケロッとしています。 しかし重度の場合は短い時間に何度も同じようなてんかん発作を繰り返して 長く続くこともあります。
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 | もし、てんかんが起こったらどうすればいいの? |
てんかん発作の最中は飼い主さんとしてはどうしてもパニックになりがちです。 しかし慌てて体をさすったりしてしまうとかえって神経を興奮させてその状態を 長引かせてしまいます。さらにてんかんを起こしている最中はその子自身も普段の ような自覚意識がないため、飼い主さんの手を噛んできたりすることも あるかもしれません。手足をバタバタしていても体に手を添えてあげる程度 にして、無理に押さえないことです。
そして、てんかんが起こってしまったらどこへ倒れてもケガのないように周りの安全を確かめ、 飼い主さんはてんかんの様子を冷静に観察することが大切です。 どのような症状のけいれんだったか、どのくらいの時間起こっていたか、 などしっかり観察することで診断や治療の重要な手がかりとなることも多いのです。
また、激しい発作を繰り返せば繰り返すほど脳の神経細胞のダメージが大きくなり、 それがさらに新たな発作を引き起こす要因となってしまいます。 そのため、症状がひどくなる前に動物病院で診察を受け、抗てんかん薬をもらい、 それを飲ませることでできる限り発作が起きないようにすることも大切です。 抗てんかん薬は原因不明の『原発性てんかん』の場合の約7割に発作抑制効果があると 言われています。
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| 日頃の観察をしっかりしていれば、もしてんかんが起こった時 でも「いつもと違う」ことが すぐに発見できます。普段の生活で以下のような 症状が出ることがないか、よく観察してみましょう。- いつも不安や落ち着きがなく、
よだれや嘔吐などがよく見られる。 - 体の一部分、または全身のけいれんがあったり、
力が抜けたりすることがある。 - 何か食べているような感じで口を
クチャクチャ動かす。 - 宙に向かって口で虫を取るような動きをする。
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もし愛犬が一度でも原因不明の発作を起こしたことがあるなら、 発作の引き金となる要因を高めないように普段からストレスの少ない飼い方を心がけましょう。 (甘やかしは逆効果) また、化学添加物の多いペット用スナックなどの食べ物を与えないよう注意することです。
「発作だ!」と、飼い主さんが慌てて動物病院に連れて行っても、もしその時に症状が おさまってしまっていれば、病状はまったくわかりません 飼い主さんが、発作が起こっている時の経過を冷静に獣医師に伝えることが 治療の第一歩なのです。 なるべく初期の段階で適切な治療を始めれば発作もひどくならずに元気に生涯を送ることも 多いのです。普段の生活をよく観察して、まずは早期発見を心がけましょう。
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