「ベン」ですが、この度譲渡先が決まりました!
(譲渡会に参加した時のベン)


ベンとの付き合いは、2012年の7月、12頭の犬を飼っていた男性が急逝され、残された犬の中にベンもいました。
(初めて撮ったベンの写真。最初ちょっと怖かったな~~。)

飼い主さんがいないのでどんな性格なのかがはっきり分からず、初めのうちは私たちもかなり警戒していました。
人懐こいのに、ソリの合わない犬には噛みついていく武闘派の一面もあったので、他の犬とケンカした時にはこの小屋から出られないようカギをかけて帰ったり(夜は無人になるので)。
他のワンコはわりとすぐに引き取り先や預かり先が決まったのですが、このベンだけは大きさのせいか1匹だけ残ってしまいました。
飼育現場は山のふもとにあり、夜中は真っ暗、クマも出る場所でした。
お世話から帰る時に寂しそうに一人残されるベンをとても見ていられないと、ただでさえ動物をたくさん抱えているメンバーが、それでもベンを預かると言ってくれたので連れ帰って来たのでした。
それから2年弱、実際に飼ってみるとよそのワンちゃんともケンカせず、甘えん坊でカワイイやつでした♪
この写真も初めて会った日に撮ったものですが、思えば最初からこんな表情をしてくれてたんですよねぇ。

メンバー宅に落ち着いてからは、毎日欠かさず朝晩の散歩に連れて行ってもらい、とてもかわいがってもらえました。
私も雪のない時期だけ、週に2回くらいだけでしたが、散歩に行って遊んでもらいました。
海のすぐそばのおウチでしたので、毎回海岸をお散歩でした。
(函館山とベン)

散歩中はなかなかこっち向いてくれません。

でもたまに向いてくれるとニッコリ(^-^)

そしておウチに帰ったらゴロリンでマッサージがいつものパターン(^^;

そして先月、譲渡会にベンのことを聞きにいらして下さった方が、実際にベンを見て気に入って下さり、1週間のお試しの末晴れて引き取っていただけることとなりました。
(お渡しの日、最後に撮ったベンの写真)

私たちにとってもベンにとっても突然のことで、ベンは何が起こったのかよく分かっていないと思いますが、飼い主さんになって下さった方はとってもベンのことを可愛がってくださっているそうなので、すぐに新しい環境に順応してくれると思います。
引き渡しに行ったらご近所の方も見に来て下さって、飼い主さんに何かあってもバックアップして下さるようで、これ以上ない譲渡先が見つかったと思ってます。
本当にありがとうございます。よろしくお願いいたしますm(__)m
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話は変わりますが、5月13日(火)の北海道新聞夕刊に、気になる記事が載っていました。
見出しには『犬たち 助けたい 「サハリン最後の犬ぞり使い」引退へ 後継者なく処分も検討』とありました。
体調悪化から犬ぞり使いを引退するサハリンの男性が12頭いる樺太犬のもらい手を探しているそうです。
今年夏までに7頭に減らさざるを得ないそうですが、なかなか難しいとのこと。
この男性は「ぜひ、北海道で何頭か受け取ってほしい。伝統的な犬の育て方や犬ぞりの作り方なども伝えたい」とおっしゃているそうです。
最悪処分もしなければならず、『「犬たちは友人。殺したくない」と悲痛な声を上げている。』とありました。
愛情をもって育て訓練してきた犬たちを、自分の手で処分しなければならないとは辛すぎます。
ベンたちも12頭で残されて、時間はかかりましたがみんな引き取られました。
この犬たちも何とか助かってほしいです。
もし、樺太犬に興味のある方、飼育できる環境にある方をご存知でしたら、どうぞ北海道新聞までお問い合わせくださるよう、お知らせしていただけませんでしょうか。
どうか、よろしくお願い致します!!