室町時代の禅宗の僧侶で
アニメでも有名な一休和尚の逸話にこんなのが・・・
ある村に、曲がるくねった松があった
一休和尚は村人を集めて
「この松をまっすぐに見た者にはご褒美をやる」と言った
村人たちは
あちこちに移動して
どこから見れば真っ直ぐに見えるかと・・・
しかし
どこから見ても、その松は曲がりくねっていて
真っ直ぐには見えない
そのうち、たまりかねた村人の一人が
「この松は、どこから見ても曲がりくねっているなぁ・・・・」と言うと
「うん、そうじゃ、お前がこの松を真っ直ぐに見た
お前に褒美をやろう」 と一休和尚が言った
つまり
曲がりくねった松は
曲がりくねったままで真っ直ぐなので
なにも
曲がりくねったものを
直線に見る必要はない
曲がりくねったものをありのままに見る
それが、曲がりくねったものを真っ直ぐに見る方法なのだ
一休和尚は、そのことを、村人たちに教えたかった
どこか
親が子を見ることに通じるような気が・・・・
