わぁ、大変。

 

昔、はしかに罹ったことがある。

 

自分が予防接種をしたかはわからない。

していたとしても大昔のことだ、1回だったかもしれない。

 

なにかで大きな病院へ行ったあとだったので、そこで拾ったんだと思う。

熱が出てきたと思ったら、すぐに40℃近くになり、

地元の病院へ行ったが、風邪の扱いだった。

 

食事は、当時の夫から、「店屋物なんか食わないからな」と言われ、

自分は食べるどころじゃなかったが、夫の分だけ、なんとか作った。

奴隷だな。

 

買い物とか、どうしていたのかな。

小さな商店がすぐ近くにあり、そこで買える範囲で、なんとかしたんだろう。

幼かった子供たちには、昼間、お菓子でも食べさせていたんだろうか。

 

イナカだから、発症後、病院以外で人と接触があったのは、

病院往復のタクシーと、その小さな商店での会計時だけで、

そこのおばさんが罹ったとは聞いていない。

前夫は罹らなかったから、免疫があったのか、抵抗力の問題か。

 

高熱が10日も続いて、最後に、発疹が出た。

3度目くらいの受診だったが、それでやっと、はしかと診断され、即入院、

(今はどうか知らないが、発疹が出るまで、はしかとはわからないとやら)、

子供たちは、近くの夫実家にお願いした。

 

入院でホッとしたのか、

はしかとしては、もう終盤だったのに、とにかく辛く、

寝ていることすらできなくて、一晩、室内をウロウロしていた。

隔離患者なので個室内に洗面があり、鏡を見たら、亡霊のようだった。

翌日くらいから、少しずつ、良くなっていったと思う。

 

ということで、

たかがはしかと思うなかれ、

オトナは死ぬ思いをするよ、という話でした。