【以下はFBに書いたものに加筆、修正したものです。】

 特別国会が終わりました。3日間でしたので、実質的な議論はありませんでした。基本的に予定調和的な動きだったと思います。そういう中、2年1ヶ月強ぶりに本会議場に入った身として思ったことを幾つか。

● 圧倒的に少数派:言うまでもありませんが、本会議場でまず感じたのはこれです。半円バームクーヘン(のような形で座る本会議場)の本当に薄い部分だけを占めるだけの勢力になっております。「さて、この状況で登壇して、目の前の与党から多重音声で野次られたら・・・」、そんなシミュレーションをしてしまいました。1期目は本会議場登壇の機会はありませんでしたから、初回からガンガン野次られることになります。胆力が問われることになるでしょう。

● 知らない方ばかり:当たり前なのですが、与野党共に知らない方ばかりでした。1~3期目くらいまでの方は、(うちの方以外は)ほぼ面識がありません。若干おっかなびっくりですが、まずは初対面の御挨拶からスタートしていきます。

● うちは新人がいない:1期生が(事実上)ゼロですので、本会議場では私もギリギリ2列目です(2列目で最年少なので、何か議席割の変更があったら1列目に押し出されてしまうかもしれません。)。他党の2期目の方はかなり後列に行っています。これは深刻でして、どんな組織でも新人が入って来なければ、後世、その分だけ力が下がります。組織としての足腰が確実に弱くなっているということです。

● 質問の機会がきっと多い:各委員会、うちに割り当てられる委員数は多くてもせいぜい6-8名くらいです。人数が少なく、新人がいないということですので、私のような2期目に回ってくる機会が多いでしょう。どの委員会に振られてもタマはそれなりに持っているつもりですが、タマ切れにならないよう勉強しなくてはなりません。

● 質問主意書も出せる:与党時代は「与党議員が質問主意書(文書質問)など出すものではない」と言われていたので全く手が出せませんでしたが、これからはある意味「出し放題」です。勿論、役所の作業量の増大のみを強いるような質問主意書を出すような愚かなマネはしません。文書で正式に回答が欲しいものについては活用していきたいと思っています。ここは外務省条約課課長補佐の経験が活きてきます。

● 議長が出てきたら起立一礼はしよう:私は衆議院議長の選挙では町村氏の名前を書きました。そして、本会議冒頭で議長が出てくれば起立一礼をします。しかし、私が1期目の際、自由民主党でそれをやっていたのは河野太郎さんくらいでした。党派の異なる議長であったとしても、第1党から議長、野党第1党から副議長という慣例に従って、投票行動をしているわけですから、そういう議長には敬意を払うべきです。

● 国会職員はきちんと議員を覚えてくれている:2年のブランクがあり、上京時は議員バッジを持って行かなかったので、議員会館に入ろうとする時、恐る恐る「あのー、すいません。今回当選した緒方林太郎と言いますけど....。」と衛視さんに言おうとしたら、言う先からバシッと敬礼してくれました。選挙直後から、当選者の名前と顔をきちんと覚える作業を行っているのだと思います。

● 相変わらず紙文化だ:国会という所にいると、本当に紙がたくさんやって来ます。もう少しペーパーレスでやれないのか、といつも思うのですが、色々な連絡、資料はすべて紙です。私は持論として「毎日、大量の資料がやってくる。読んだ時に理解できたことがすべてであって、後刻見直す時間はない。」ということで、ともかく読むだけ読んで、その後、大半は廃棄するようにしています(不謹慎だと言われるかもしれませんが、そうしないと部屋が紙だらけになってしまうのです。)。

● 比較的議員の入れ替わりが少ない:2005(郵政)、2009(政権交代)、2012(民主党大敗)の過去3回は議員の入れ替わりが激しかったのですが、今回は比較的少ないのです。その結果として、色々な物、人が新規に空かないので、種々の国会アメニティの枠が私まで回って来にくいのです。

● チャリ通:乃木坂駅すぐの所にある青山宿舎に入ることになりましたので、チャリ通にしようかなと思います(地下鉄で2駅ですし)。ただ、朝は静かな赤坂の街を抜けていくのですけど、夜は賑やかな赤坂の街ですからね。

 その他感じたことは多いのですが、「国会」ということで、なかなか外からは見えにくい部分を列挙しました。