野田元総理の発言を報道で見ました(ココ ・ウェブ魚拓にしています。)。正にその通りだと思います。この「最後は従う」という文化のない組織が、何か大きなことを成し遂げられるとは思えません。


 現職時代、私はどちらかと言えば(非常に大きなテーマについて)「反対派」に回ることが少なかったので、フラストレーションが少なかったのかもしれません。


 ただ、最後は従ってもらうための「仕掛け」が足らなかったとも思います。そこは野田政権も含めて、3年3ヶ月ずっと感じていたことでした。「反対派」がフラストレーションがどんどん溜まっていく姿を見ていたので、よく分かります。


 集団的自衛権についても、とことん議論すればいいのです。2月下旬に「集団的自衛権の行使について、憲法9条に違反し許されないという内閣の解釈を、正面から否定し、行使一般を容認する解釈に変更することは許されない。」という見解が取りまとめられましたが(ココ )、今の議論を見ても分かる通り、「行使一般」を容認しようとしている人など一人もいません。限定されたかたちでの容認が議論されているのは、既に御承知の通りです。


 これは当時から分かっていたことで、上記見解は「ボールがないことを分かっていて、フルスイングで空振りしただけ」なのです。そんなことは簡単に見透かされます。


 「とことん議論し、それで纏まったら従う。」、難しいですけども、それをしない組織は強くなれません。