ここ数年、日本の大学受験を見ていて、とても気になることがあります。それは「医学部偏重が進み過ぎ」というものです。「将来に対する不安」が、職としての医師を選好する理由になっているのかなと思ってしまいます。


 逆に最近は文系学部が相対的に人気がないですね。かつては「つぶしが利く」という根拠のない理由で法学部の人気が高かったですが、明らかに下がってきています。これも将来に対する不安みたいなものが影響しているのかなと思います。


 どの大学でも、受験という視点だけで見れば医学部だけ別世界です。


 まあ、これは個人の選択なので、あまり政策的にどうこうすべきものではないことは分かっています。多分、大きなお世話の世界なのでしょう。それにしても、日本の持つ貴重な人的資源の最適配分になっていないと思うのです。


 勿論、医師という職業は尊いものです。人の命、健康を守るという尊い営みを軽んじる意図は毛頭ありません。


 この件は、細かく書き始めると誤解を与えそうなので、いつもよりも短い文章にしておきます。