最近、よく「(衆議院)解散」について聞かれます。マスコミの方で私に取材した方はよく御存じなのですが、私の答えはとてもつまらなくて、時期について聞かれたら「分かりません」、いつが良いかという質問については「特にありません」です。したがって、解散時期については何度も取材を受けましたが、一回も記事になりません。


 というのは、衆議院議員の嗜みとして、「当選した直後からいつでも解散はあり得る」との心構えでいることがあります。本当に常在戦場でして、だからこそ任期が6年と決まっている参議院との関係で多くの衆議院の優位があるのです。ましてや、任期が3年を過ぎてしまったら、それこそ「いつ解散があっても受けて立つ」という気概を持つことが求められていると思っています。任期が3年を過ぎた時点になって、「今は適当な時期ではない」、「もっと良いタイミングでやるべし」なんてことは、衆議院議員としての最低限の矜持として言わないようにしています。


 あと、そもそも論として、与党議員は代表を選ぶことがそのまま首相を選ぶことです。そして、私は「いつ解散するかも含めて、あなたに任せるから良い時期を選んでくれ」というのが与党の代表を選ぶということなんだろうと思っています。野党議員であれば、都合のいい時期にやんややんやで解散を求め、都合の悪い時期にはじっとしているということでいいのですが、与党議員というのはそうではないと思います。総理の専権として、できる限りのフリーハンドで決めてくれればそれでいいということに尽きます。


 だから、私の解散に関する発言はつまらないものばかりです。