今回、アメリカに行って、改めて自分を戒めたのが「日系人に過剰なイリュージョンをいただいてはいけない」ということです。頭では分かっていたことですが再確認しました。


 日本人はともすれば日系人で、名前も日系であることをうかがわせる方だと、こちらに幾許かのシンパシーを持ってもらえるという思い込みみたいなものがあります。私にそういう傾向がなかったかというと、かすかな期待感みたいなものがありました。


 ただ、それは根本的に間違っていますね。目の前にいる人はアメリカ人である、それ以上でもそれ以下でもない。思想、考え方、文化、身振り素振り、すべてがアメリカ人である、当たり前のことなんですけどね。というか、目の前にいる日系人で、日系人であるということを前提にこちらに接する方がとても少なかったのです。


 彼我の間に無理をして線を引くことは適当ではないのかもしれませんが、日本人はともすれば変な期待感もちがちなので、これからは意識して線を引いて接するようにしようと思いました。


 単純なエントリーですが、結構な思いを持ったのであえて書いておきます。