8月下旬から9月上旬にかけて、中国の福建省に行ってきました。私の中で厳選した世界遺産として、中国の中でも比較的マイナーな「客家円楼 」と「武夷山 」に行ってきました。こういうマイナーな所を志向するのは昔も今も変わりません。勿論、完全にプライベートです。


 時期のせいだと思いますが、日本人は全く見ませんでした。「よく日本人観光客は来るよ」と言われたのですが、私は現地の旅行会社に「英語ガイドでいいから」という前提ですべてのアレンジをしたので、すべてが現地仕様でした。だから、日本人と会わなかったのかもしません。


 まあ、言葉を尽くすよりも「こういう所でした」ということで写真を並べていきたいと思います。


【客家円楼】
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 最近、世界遺産になりました。廈門市から車で3時間くらいでした。まだ、観光地としての整備は不十分ですが凄い勢いでホテル等の建設ラッシュでしたので宿泊も含めて、今後はより利便性が増すかもしれません。

 土楼の数は全体で数千あるらしく、この地域に行くとあちこちにあります。世界遺産になるような有名なものは厳選されていますけども、まあ、どれを見ても結構な感動があると思います。


【円楼が集中する地域の入り口にあった看板】
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 まあ、ご愛敬です。近年、胡錦涛が来たそうです。こういう看板が立つところが共産主義国家っぽいですよね。


【円楼の中】
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 円楼の内部は観光客がどんどん入ってくるせいで居住空間としての意味合いが損なわれつつあるような気がしました(自分もその観光客の一人ですが)。観光客ズレしている円楼も幾つかありました。いずれ、「内部立入禁止」の時代が来るのではないかなとも思います。


【武夷山】
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 廈門市から飛行機で1時間弱、陸路で行くと6~7時間というところでしょう。

 写真だけでは分かりにくいかもしれませんけど、中国有数の景勝地であり、かつ世界遺産です。それはそれは風光明媚でして、雄大な山々を眺め、先達は何を考えただろうとロマンが脳裏を巡りました。 ちなみにこの武夷山地域は烏龍茶の原産地でして、お好きな方は思う存分堪能できるはずです。

 ただですね、この武夷山観光は歩かされますし、峻険な岩山をテクテクと登っていくことが求められます。写真はあえて載せませんが、私の写真はすべて汗だくになっています。夏場はベストシーズンではないかもしれません。


【武夷山観光名物筏下り】
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 武夷山観光のハイライトです。川を1時間半かけて下っていきます。熟練の漕ぎ手がいるので全く心配は不要です。


【「にくのあじ?」】

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 別に何の意味もないのですけど、何となく「にくのあじ」という言葉に惹かれました。中国ではグルタミン酸ナトリウムは既に塩、砂糖と同等の調味料として過剰なまでに使われています。あまり使いすぎた料理を食べると舌がひりひりしますよね。


【円楼の中で見つけたちょっと気味が悪い「福」のポスター】

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 これまた意味はないのですけど、えらいリアルだったので思わず撮ってしまいました。


【武夷山で見たチャン・イーモウ総監督による舞台「印象大紅袍」
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 北京オリンピックの演出を担当したチャン・イーモウが総監督を務める演劇「印象大紅袍」を見に行きました。ガイドが「お茶に関するスペクタクル」としか言ってくれなかったので、何のことか分からないまま行きましたが、これはたしかに「茶」に関する壮大な一大スペクタクルでした。チャン・イーモウは「印象シリーズ」と言われる同種のスペクタクルを中国のあちこちでやってきました。「麗江印象(於、麗江)」、「印象劉三姐(於、桂林)」、「印象西湖(於、杭州西湖)」に続く第四弾がこの「印象大紅袍」です。「大紅袍」というのは烏龍茶の著名な銘柄です。

 このスペクタクルは1.5億元を注ぎ込んでいるそうでして回収できるんかいなと思ったのですが、一番安いチケットが218元で、私が行った時には1000人近い観客席がほぼ満席に近い状態でした。十分に良さを伝えきれていないですけども、上記のリンクを見ていただけると雰囲気だけは伝わります。


 全体として私はお勧めの観光スポットだと思いましたが、一緒に行った妻曰く「私だからいいけど、普通の女性だったらどういう反応になるかは微妙。くれぐれも人に勧める時は気を付けなさい。」と叱られました。


 日本から近いですし(成田-廈門で4時間)、廈門は大都会ですから不便はしません。一点難があるとすれば、食事が油っぽいものになりがちで、何でもかんでもニンニクで油炒めという感じですので、バラエティに欠ける地方での食事時にはちょっと辟易するかもしれません。


 議員としての訪問はどうしても堅苦しくなるし、お仕着せの視察になりがちです。ということで、今回はリアルな中国を見る良い機会になりました。政治、社会面での感想はまた別途。