ずっと書きたいと思いながら、難しい問題で言葉を選びながら書かなくてはならないので、先延ばしになっていました。
猫を保護して里子に出す人の気持ちと、その猫をもらいうける人の気持ち…。
長年里親探しをしていると、その双方の気持ちの「温度差」に切ない思いをすることもしばしばです。
いろいろ書こうと下書きを何度もしましたが、うまく書けませんでした。
そんな時に、定期購読している「本の旅人」(角川書店)がポストに届きました。
この本を定期購読にしている理由の一つは、大島弓子さんの「グーグーだって猫である」が連載されているからです。
今回は「犬と別れる」というタイトルでした。
(以下、本の旅人10月号「グーグーだって猫であるNo.131」のあらすじです)

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大島さんは猫の他にタンタンという犬とも暮らしている時があった。
その犬をやむなく里子に出すことになるのだが、その後の生活や気持ちに大きな変化が。
雨
が降りそうになると、「あ、今のうちに散歩に行かなくちゃ」と、犬のための散歩グッズを用意してしまい、ふっと気づく。
「もう散歩の必要はないんだ」と・・・。
散歩が必要なくなった分のエネルギーを買い物に使えると出かけたはいいものの、帰り道で「そうだ、もう玄関先でしっぽを振って迎えてくれる犬はいないんだ…」とものすごい喪失感に襲われる。
が、玄関に入るとなぜか8番目の猫のルチルが、いつになくハイテンションで激しくお出迎えしてくれるようになった。
玄関で迎えてくれる犬がいなくなった家に帰りたくなくて喫茶店
などで時間をつぶす日もあったが、「ルチルが待ってる♪ルチルが待ってる♪」と唱えながら帰るようにし、1年間たってやっとなにも唱えなくても家に帰れるようになった。
そして、今でも続いていること…
1日の終わりにテレビ
で明日の天気予報を見るとき、タンタンが里子に行った先の山形のお天気も必ず見て、
「明日は晴れだ、タンタンよかったね。」と言ってから寝ること。
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このお話が、元親の気持ちのすべてを表してくださっていると思いました。
里親募集などで猫や犬を家族にしてくださった方、
元親はこんな気持ちでいます。
里親さんを信頼していないのでは決してありません。
親としていつまでも里子のことに想いを馳せている…それだけなのです。
「今こんな缶詰が好きですよ。」
「こんな変な格好で寝ていました。」
「今日カーブできずに転びました。」
どんなことでもうれしいのです。
どうか元親にお便りを…。
元親でもあり、里親でもある私からかけがえのない猫たちへ…![]()
ロッカ 「助けてくれたボランティアのTお母さん、ロッカ、相変わらずお鼻が低いです。」(笑)
ぽっぽ 「じっちゃ、ボランティアのIさん、ぽっぽは相変わらずなんでも着こなせまし。」
うちから里子に出た子も、代理募集で里子に出た子も、
どうかどうか、元気で。
里親さんへの感謝の気持ちとあなたたちのことは、ずっとずっと忘れません。

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この本にはカメラマンの佐内さんが撮った素敵な写真がたくさん載っています。
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