胃腺癌がわかるまで(確定診断)・・・⑤
●胃腺癌の確定診断3月22日(水)に、病院に行ったときに、主治医の先生から病理検査の結果の話を聞く。『胃腺癌』の確定診断だった。「腫瘍は漿膜面を超えて、周囲の脂肪細胞組織に浸潤」「両側段端部の筋層にも少量の腫瘍細胞を認める」と。再発・転移はほぼ確実とのこと。先生からは、「希望は『分裂像が、1~2個/10』というところで、癌細胞の増殖速度としては、悪性度が高いと、5~6個/10くらいなので、凛太郎くんの癌の増殖スピードは、ゆっくりしている、と思われる」と。手術後は、凛ちゃんの容態のこともあり、仕事もあり、精神的にも肉体的にも限界を続けていた。その中での、「胃腺癌の確定診断」だったため、自分でも不思議なほど確定診断で落ち込む、泣く、という状況にならなかった。「やっぱりそうだったんだ」という少し諦めの気持ちもあったように思う。2月半ばからの1か月で、あまりにいろんなことが起こったので、3月半ば~月末の記憶があいまいでもある。(手術後のこと)3月18日~21日は、入院。●18日(土)手術翌日・・・表情が出てきた。●19日(日)、20日(月)・・・・凛太郎が病院で声が枯れるほど鳴き叫んでいるため、予定より早く20日(月)夜に退院することとなった。手術の夜、主治医の先生「凛太郎君の夢を見た」と言っていた。回復する夢ならいいのに、と思っていた(のちに聞いたら、手術の後が心配で、その日の夜、寝ても夢に出てきてしまったそう)手術後、1,2日は、危ないからと、言われたのを思い出した。●21日(火)~24日(金) 日中入院し点滴と注射。朝病院に行き、夜迎えに行く生活。家に帰ってきて、水も20ccくらいから飲ませても良いと言われた。お水は飲めて、今のところ吐かない。良かった。お医者さんにお水を飲ませる量と間隔を細かくメモもらい、日々、必死だった。夜中に凛ちゃんが起きることもあり、無我夢中で過ぎた1週間だった。