12月に入った頃、
それは突然訪れた。
何をやるにも気分が上がらない。
なんだか突然
世界から色がなくなったみたいに
何にも心が踊らない日々。
なんとなーく、
ニュートラルに過ごしていたつもりだったけど
「あゆちゃん今日元気ないね」
と友達に言われて
初めて自分に元気がないことに気付いた。
11月のTDCの舞台で
あれだけ華やかに踊り切ったのに、
そのエネルギーはどこへやら。
まるで嘘みたいに
何もなくなった。
そして自分に元気がないと気付いてから
パタリと発信ができなくなってしまったのだ。
インスタが大好きなのに
何も更新できない。
書きたいことがない。
どうしちゃったんだろう。。
こんなに大好きなことなのに。。
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だけど、こうなっている原因なら
なんとなく見当がついていた。
ハロウィンパーティーでの
ソロショー(花魁)のことだ。
インスタに動画を載せた時に書いたけど
自分の表現に"飽きて"しまった。
踊ることは楽しかったけど、
楽しいだけだったんだ。
もちろん、楽しいだけが悪いわけじゃない。
でも"私は"、挑戦することが好きだから
楽しいの中にもチャレンジが欲しいし、
自分の枠を広げることをしたいと思っている。
ハロウィンの時はそれがなかった。
本番まで時間がないとか、
ソロで踊るとか、
自分でフリを付けてみるとか、
1回やってしまうとそこに恐怖は出ない。
他人からの評価も
『あゆちゃんはさすがだね』
『安定して見れるね』
という言葉ばかりで、
褒め言葉だとは分かりつつ
それがすごく、辛かった。
『感動した!』って
言ってもらえてる人と比べて
『つまんない』って
言われてるように聞こえて
悲しかった。
そう、
悲しかったの。
辛かったの…!
だけど、事実を見れば、
つまんないわけじゃないし
褒め言葉だし
披露したのが夜遅くて
みんな疲れてたし
感情に訴える系の曲ではないし…
私が感じてしまった
被害妄想のようなことは
一切ない。
だから私は
自分の「悲しい」に蓋をした。
「辛い」に蓋をした。
そしたら
心が動かなくなった。
私の世界から色が消えたんだ。
でも、どうしていいか分からなかった。
自分の表現に限界を感じ
その表現に飽きたと思った私は、
感情に蓋をしていることにも気付かず
師にヒントを求め続けた。
"私は飽きたからコンテやり始めたよ。
衝動で身体を動かす側に来たよ。"
と言われれば、
とりあえずスタジオに行って
音に合わせて身体を動かしてみたり。
"ドヤに飽きたんじゃない?"
と言われれば、
試しに切ないポールダンスしてみたり。
結局答えは見つからないまま
モヤモヤした日々が続き、
その間ずっと発信することができなかった。
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そんな時、ふと、
HTL配信をDay1から見直してみた。
Day5あたりまで見た時に
『これ100点症候群やん』
ということに気付いた。
外に100点があり、
そこから自分を減点してしまう。
それが100点症候群。
感動を与えられないのがダメ。
衝動的に踊れないのがダメ。
ドヤってるのがダメ。
そうやって自分に減点ばかりしてた。
そして、「悲しかった、辛かった」
という感情に蓋をしていたことにも
やっと気が付いた。
気付いたら
涙が溢れて止まらなかった。
【私の感じ方以上に
大切なものは何もない】
【私が世界基準】
最初からもらっているマントラを
私はすっかり忘れ去ってしまっていた。
でも、気づいたらもうこっちのもん!
まずは「悲しい」「辛い」を
たくさん味わってみた。
あの時言いたかったことを口に出してみた。
そして毎晩ノートで
自分を褒めるワークと
感謝のワークをやってみた。
すると、徐々に自分にパワーが
戻ってきたのが感じられた。
ここまでくると
インスピレーションがやってくる。
その日は仕事帰りに
「家に帰ったらインスタライブをしよう」
とふと思い立った。
特に話したいことがあったわけでもなく、
ジャニーズのカウコンが東京ドームだったから
ドーム意識セッティングしよ〜!
みたいなことで始めた。
別に、大したネタがあったわけでもない。
だが、私はそのインスタライブで
ついに気付いてしまったのだ。
私の世界に色がなくなった理由。
私の心が動かなくなった理由に。
私は
自分の(ダンスの)表現に飽きたわけでも
自分の表現に限界が来たわけでもない。
"そろそろ歌え!!!"
という、ソースからの喝だった。
これに気づいた時、
どかーん!と身体中を
何かが駆け巡った感覚があった。
歌はずっと歌いたいと思ってた。
ただ、カラオケでもライブ配信でも
なんの抵抗もなく歌えていたので
正直怖さは感じてないと思ってた。
でも、そうじゃなかったんだ。
人前で、ステージで、
音のガイドも歌詞のガイドもなく、
歌を披露する。
自分の歌を見世物にする。
それは震えるほど恐怖を感じていた。
考えるだけでも足がすくむ。
だから、感じないようにしていた。
挑戦することを
ずーっとずーっと
後回しにしてた。
『歌とダンスがしたい』
これは2020年の夏至の日に
やっと口に出せた私の望み。
実を言うと、この時点で本当は
『歌がやりたい』と言いたかった。
でも、怖くて怖くて
ダンスを後から引っ付けたんだ。笑
もちろんダンスもやりたかったのだけど
多分、ど真ん中ってわけではない。
だから割とスルリと挑戦できた。
そうして歩き始めてみたら
あれよあれよとステージが現れて
2021年は凄いことになったのだけど…
歌は、多分、ど真ん中だから
怖かったんだ。
ずーっとずーっと。
世の中に出せないって思ってた。
だから避けてたんだけど、
ダンスの表現についてどん底に落ちたことで
その辛さや悲しさから
一筋の光を見つけた。
本当の望みに気づく時、
それはワクワクしてる時じゃないかもしれない。
あなたが想像しているような
運命的な出会いじゃないかもしれない。
いや、むしろ、
きっとどん底の中にいる。
一見、現実は最悪だ。
辛くて悲しくてモヤモヤして
どうにもできない苦しみを彷徨うだろう。
でも、安心して欲しい。
それは「前兆」だ。
あなたが
本来の輝きを取り戻す
明らかな「前兆」。
私も、ここから歩き始める。
まだ底から這い上がっている途中だ。
大丈夫。
一緒に上がっていこう。
色鮮やかに輝く世界へ。
福井あゆ

