今、山崎豊子の「沈まぬ太陽」という小説を読んでいます。

不思議な小説で、読み進めているとノンフィクションのような感覚に陥ります。

登場人物は明らかに実在の人物が登場しています。


労働組合委員長であった故にカラチ、テヘラン、ナイロビに左遷される主人公の恩地元は、実在した小倉寛太郎。

この人も実際にカラチ、テヘラン、ナイロビに左遷されています。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%80%89%E5%AF%9B%E5%A4%AA%E9%83%8E

宿敵堂本社長は、御巣鷹山墜落事故当時の高木社長。などなど。


気になるのが非常に偏った視点で描かれているのに登場人物が実在の人物に特定されてしまう点です。

悪役モデルとなった人物はさぞ肩身が狭かったでしょう。

この作品は小説としては面白く、200万部も売れてしまった故になお更です。


しかし、御巣鷹山の事故を思い返すと、JALの企業体質は指摘されてしかるべきなのかなと思います。

20年前、静岡在住の私は父と一緒に事故機が飛んでいるのを見たのです。

普段飛行機を見ない当たりに飛んでいるのを「あんなところを飛行機が飛んでいるよ」と言い合っていたのです。そのとき、機内で何が起こっていたのかを考えると切なくなります。特に自分が子供を持つようになると、子連れの被害者の心情を察すると、リアルタイムでニュースを聞いた当時よりも胸に迫るものがあります。


親戚の家まで一人旅した9歳の息子をなくした母親、最後の瞬間に家族宛の手記を書いた父親。。。


今のJALはその反省を覚えているのでしょうか。特にここ数年事故が多かったですよね。


ちなみにJALは「沈まぬ太陽」が連載されると週刊新潮を機内から撤去したそうです。またマスコミを利用して山崎豊子批判キャンペーンを展開したそうです。そのような姿勢を遺族はどのように感じたのか・・・・

その当時のキャンペーン責任者(広報担当)は新町前社長でした。