熱 | 青いデニムとボーダーシャツ



音楽を聴いて帰ったらその音楽に悲しい色がついてしまうと思ったから

なるべく何も考えないように、景色を記憶に残さないようにして帰った。

音楽をきいて悲しい記憶を思い出してしまうなら

音楽なんかなくなればいいと思う。

それでも明日はくるし、明日も音楽を作り誰かに伝わってほしいと思う。


あの時の優しさは嘘だったのって帰り道

手を握ってくれたこと頭を触ってくれたことあの時もいつか別れようって言おうって思う考えは寂しすぎるから

せめて今までの思い出も優しさも嘘ではないと思いたいし、色鮮やかなものはそのまま写真のように心にしまって蓋をしたい。


大好きな人に別れようって伝えて、幸せになってほしいっておもう気持ちがまだ子供の私には分からなくて

自分のこと沢山喋る人なのに別れようって考えてたことに気づかなかったし、自分たちの話は全然できてなくて

あんな話言わなきゃよかったって

お酒のこともぅいいよ。好きなだけ飲んだらいいよって思ったけどいつか彼はこの選択をするわけで、それがたまたま今日25歳になって初めて会った今日。

お金を貯めて買ってくれたお財布も最後のプレゼントで奮発してくれた旅行も、一緒に食べるはずだったカレーも来週会う約束も

もぅなくなった。



伝えたいこともっとあったんやろ?

って親友に言われたけど

そりゃなんでそんな考えになるのって

幸せになれとかお前がしよろって

結婚が先だから、お酒でまた嫌な思いさせるから離れたほうがいいと思うとか

それって私が決めることだし

話し合って決めることなのに

なんで一人で答えを出したんやろって。


言いたいことはまだまだあったのかもしれないけど、一人で抱えさしてしまったこと

これからの彼の選択に私は必要なかったことが一番辛くて事実で

現実を受け入れるしかないから

枯れるまで泣いてでも前に進まなきゃいけないと思った。



なのに写真ってやっぱりすごく残酷


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