がんの脅威が去ってから、ずーっとモヤモヤしている。

なんかあと数か月で50代になるということが常に念頭から離れなくなってしまっている。

職場では同じ年代の人はとっくに管理職になっているし、そうでない少数の人たちも仕事はベテランで、なんというか、私から見ると年相応な感じ。

私はといえば、昨年からの新しい職場で、治療というブランクがありながらも、30代の若手から仕事を教わり、年のせいなのか、昔より物覚えも悪く、ミスも多い。

あと10年で定年だというのに、こんなことでどうなるのだろう?というあせり。

実年齢よりもかなり若見えしてしまうので、まさか今教えているこの人がもうすぐ50だなんて彼らは夢にも思っていない様子。

どんなに資格とっても、今や若い人には太刀打ちできない気がして、なんだか落ち込む日々。

家に帰って旦那がまたのんびりしているところを見ると、もうそれだけでイライラは倍増。

これはもう、何か別の行動を起こしたほうがいいのか?

私は何かにとりつかれているのか?

今が底で、これからよくなるのかも?

 

そんな時、更に落ち込みに拍車をかけることが。

育児休業中だった後輩が復帰してきた。コロナで予定よりはるかに遅れたので、2年ぶりくらい。

彼女とは面識ないのだけど、噂では仕事ができるとか?

(どうも一人目のころからずーっと時短勤務らしく、一人前の仕事はしていなかったみたい。

仕事ができるというのはそもそも結婚前の話だったらしい。)

この彼女の行動にびっくりした。

勤務開始早々に保育園から連絡。

そんな時、私の時には、まず仕事優先あたりまえ。

まずは明日休まないようにするにはどうしたらいいのかという手段を考える。

真っ先に病児保育を予約し、ダメなら病児のベビーシッター。それもだめなら遠方のじじばば。

(今はコロナでそういうのも難しいのかもしれないけど)。

彼女の場合、まず自分が休むこと前提。目の前で見ていて本当にあきれるほどに、デスクをかたずけはじめ、やっと頼んだ数少ない仕事を、「明日は休むので・・・」といって却下。

実は彼女の復帰と引き換えに、ベテランが二人も抜けたのだ。

どうしてスキルも半人前なら、仕事に向ける意欲やら時間やらも半分くらいの人を私につけるのだ?

と最初からかなり腹が立っていた。

それでも教えないと自分の仕事は減らないし・・・

・・・ということでここ数か月もんもんとしていた。

ある時、ちょっと先輩と久々に会ったので、話してみた。

すると、「それは”おばマインド”だよ」だって。

そう、今時はお正月にやってた「逃げ恥」じゃないけど、育児やら家庭やら自分の生活ファースト当たり前。

子育てしながら仕事するからって、仕事優先の人なんて古い。

そうなんだね・・・

かくいう私だって、実のところ子育て中ではある。(夫が専業だから私の立場はサラリーマンおじさんなのかもだけど)

乳幼児を抱えていたのだって10年も前の話ではない。

ここ数年でこんなにも世の中は変わったのか。

毎日残業しながら保育時間ギリギリで走って迎えにいき、子供をなだめすかして夕ご飯を作り、お風呂にいれ、子供が寝た後で何かしようにも、結局一緒に寝てしまい。。。それでも一日でも、一時間でも仕事にへばりついていないと、見捨てられる、将来がない、と思ってキャリア作りに必死だった。周りもそうだし、そんなの当たり前。

だけど今知った。そんな日々は古いんだ。

今時は9時にきて、15時に帰宅してのんびり育児ができるらしい。

子供が病気したら有給がなくなろうがどうしようが、何日もお休みして、保育園から電話がきたら旦那と相談することもなく飛んでいく。

そこで穴は誰がふさぐのかというと、結局、子供のいない社員やら、私みたいな人。

それでも文句や不満は言えない、それが今だから。

そうやっていても若手不足の昨今、キャリアは約束されているのだ。

私らみたいな定年間近の者は、文句も言わずに若手の裏方に徹するしかないのだ。

そりゃ、私も手術やら治療やらでちょくちょく職場は抜けた。

でもその分の仕事って結局自分でぜーんぶカバーしたんだよね。

あー、でもそういうことをするところがかなり昭和、というか平成な感じなのかも。

どうしても「おば・マインド」から抜けられず、自分の昔ながらのやり方に固執してしまって、彼女たちのことをよく思えない。

これが子育てではなく、私と同じ、病気治療とかで抜けたりするのだったら、まだ許せるのかもしれない。

乳がんの術前術後、こんなことを考えることもなく、ただ周りに感謝していたのに、なんでこんな風に、よそ様の生活に不満を覚えていら立ってしまうのか。

何か目立って彼女やら周りに意見したり、こういう気持ちっていうことを言ったわけではないけれど、このままこういう気持ちを持っていると、いつかよくないことが起きるのではないか。。。

そう、上記は全部自分勝手な愚痴だけど、こういうことって誰にも言えないんだな。

先輩にさりげなく、さわりだけ話ただけで、「おば・マインド」はダメとくぎを刺されたし。

客観的にみても、明らかに自分が間違ってる。でもどれが正しいか間違ってるとかじゃなくて、感じたり、考えたりしてしまうんだからしょうがない。

思い返せば長い社会人生活、こんな風に周りの人をよく思えなくて失敗したことは星の数ほどあるのだ。

ここはアラフィフ、その時と同じ失敗をせめてしないように自分をコントロールするしかない。

先輩はひそかに瞑想してるって言ってた。

それで前に講習を受けたことがあるマインドフルネスを思い出す。

YouTube探せばいくらでもでてくる。

最近寝しなにこれを聞き流して何とか日々を持ち直している。

あーそれでも、凡人の私、ふとしたことで彼女と接触するとイライラしてしまうのだ。

これは神が与えた試練なのかもしれないな。。。