東日本大震災から10年の今日。
この10年の歳月、長かったか短かったか。
変わったもの、変わらないもの。
とりまく環境はどうなっていますか。
あの日、私は仕事中。
当時は地元のガソリンスタンドで働いてた。
ちょうどマネージャーと休憩していた時に、椅子で仮眠していたマネージャーが飛び起きて「地震か?」と言った。
「え?」と思っているうちにゆらゆらと揺れ出した。
ピットでジャッキアップしていた車を慌てて下ろすスタッフ。
アルバイトたちを建屋から出して防災壁の側に行くように指示し、外に出ると地面が波打ってるように見えた。
電信柱もぐにゃぐにゃ揺れてた。
まだ高校生だった娘は自転車で帰宅途中。
ちょうど多摩川にかかる高い橋の上を渡っている時で、今日はすごく風が強いと思ったら地震だったと言っていた。
息子は大学にいる時。
さすが私立大学で、防災備蓄が完璧なのでそのまま落ち着くまで大学に留まるように伝えた。
帰宅したのは翌日だった。
先に自宅に帰宅したのは娘で、幸い家の中に被害はなく、ボードの上に置いてあった乾電池が落ちていただけだったらしい。
犬たちは平和的に寝てたとか。
これから夜になるからと、娘と2人で親友の家で過ごすことにした。
沙良と朧、文鳥のあーちゃんを連れていつもなら片道20分くらいの距離が1時間以上かかった。
テレビでは津波の映像が流れていた。
その時にはこんなにも甚大な被害が出る事なんて、全く考えなかった。
自然災害は家にいる時に起こるとは限らない。
職場が近ければ歩いて帰宅する事も可能だが、今の職場だと帰宅困難になる。
その時に、犬たちはどうなるか。
友人にヘルプを頼めたとしても、鍵のかかっている家に他人が入ることはできない。
避難するとなった時、もちろん犬たちを置いていく訳にはいかない。
どうやって連れて行くか、何を持って行くか。
そして受け入れ先の状況はどうなのか。
そういう事を日々考えてシュミレーションはできても、具体案はボヤけてる。
普段充分な備蓄はしてあっても家が倒壊したら取り出せない。
駐車場から車が出せなかったら。
倒壊した家の中に犬が閉じ込められたら。
昨今のコロナ禍も想定外の事がたくさん起こった。
何かが起きてからでは間に合わない。
いざ、その時に。
自分と家族を守るために。
考えるだけではなく、実行していかなければ。