昨日立川グランドホテルで「日本犬はなぜ痴呆になりやすいのか」というテーマの講演を聞きに言った。
月一回催されているらしいが、今回は200回記念ということで無料で一般参加もできるとの事だったので、お勉強熱心なケイちゃんと息子の3人ででかけた。
夜8時から10時まで、2時間かけてとても興味深い良い話を聞かせて頂いた。
簡単に説明すると・・・・・

犬の痴呆はアルツハイマー性痴呆ではなく、血管性痴呆のみとのこと。
何故かというと、アルツハイマー性痴呆は寿命がある程度長くないと発症しないらしい。
犬や猫などの小動物の寿命は人間に比べて短いため、アルツハイマー性痴呆ではなく血管性痴呆しか発症しないらしい。
ではなぜ猫は痴呆にならないで、犬特に日本犬に多く血管性痴呆が発症するのか。
ズバリ、それはどうも魚が関係しているらしい。
1960年に日本でドッグフードが発売される以前、日本犬の主たるタンパク源は人間の残飯がほとんどで、ではその頃の日本人のタンパク源は何かというと肉ではなく魚。
要するに、日本の土着犬である和犬が飼い主から食餌として与えられていたのは、肉ではなく魚だったのではないかということだ。
そしてこの血管性痴呆の治療に効果があるのは、魚に含まれるEPAとDHA。
マグロのトロや、イワシ、魚の眼球などに多く含まれているらしい。
しかし現在日本のイワシ漁獲高は1995年から比べても約1/4の量になっていて、まして高価な魚粉をフードなどには入れられない。
昔から肉を主食としてきた洋犬とは代謝が違うため、和犬の不飽和脂肪酸が不足し、血管性痴呆になるのではないか・・・・・とまあ、かいつまんで書くとこんな感じの内容でありました。 ←ホントか。

講師は内野富弥先生で、痴呆犬をこよなく愛しているように思えた。
何せ趣味が痴呆動物の顔写真の収集と言っていたし、スライドで痴呆犬の顔が写ると「可愛いでしょう」「良い表情でしょう」と連発していた。
更に痴呆犬の体調管理、生活管理などもわかりやすく説明してくださった。

次回からは会費を払っても参加したいね、とケイちゃんと帰り道話しながら歩いた。
多摩獣医臨床研究会のサイトで今後の予定が確認できる。
この先、どんな内容の講演が聞けるかとても楽しみ・・・・・

あ、でもケイちゃんが一番興味深かったのは凛の主治医かも。 爆