コミティア148 東京ビッグサイト

【戦果】

茹でタルト 新刊、原画、ポストカード×5

imo_guru 新刊、キーホルダー

そにもち イラスト集、シール

Honne イラスト集vol.1, vol.2

ドバト 新刊、イラスト集

かみやゆうじ イラスト集


2024/5/26()

金曜日の夜に急遽コミティアへ行くことを決めた。

茹でタルト先生のお品書き情報が公開されて、これはやはり行っておきたいと思ったからだ。


当日の朝、早朝に家を出て、新大阪まで向かい、新幹線に乗り換えた。

流石新大阪なだけあり、駅が大きい。

新幹線構内だけでもお土産の店が3つくらいにコンビニも2,3あり、ドトールもある。

ホームに上がって自由席を探したら遥か彼方遠くにあり、出発時刻に何とか間に合った。

新幹線の中ではパソコンで教科書を読んだり、ベーコンとチーズのパンを食べたり、タケシのパラダイスを聞いたりして過ごした。


東京駅について、脇目も振らずに山手線、新橋、ゆりかもめへ。

ゆりかもめの新橋駅は改札階へ登るエスカレーターが向かい合うように設置されておりカッコ良い。


ゆりかもめに乗車した。

ゆりかもめはビル立ち並ぶなか空中を縫ってゆっくりと走るのが最高。

歩行者交通と自動車交通と鉄道交通が三次元的に複雑に交差している。

東京は海があるという点で京都に対して大きなアドがある。

ゆりかもめは大きな橋を渡るときにぐるりと旋回して高さを稼ぐのだが、旋回方向が行き先であるお台場とは反対なので毎回新鮮に驚く。


東京ビッグサイト駅で降りた。

わけわからない逆三角形のでかい建物が見える。

ビッグサイトへはかなり久しぶりに来たと思う。

4年ぶりとかじゃ無いか?

最後に来たのは冬コミだったと思う。

カタログを買わなきゃいけないがどこに売っているのかわからないから取り敢えず人流に乗って進んだ。

東ホールのところで案内があり、カタログを購入した。

その時点でまだ10:30くらいか?

さて入り口はと前へ進み、途中巨大なシャッターを見上げたりし、人の流れは屋外へ出た。


広い駐車場みたいなところにはすでにかなりの人が並んでいた。

流石にコミケほどでは無いかも知れないが、それでも多い。

誘導に従って8列くらいに並んだ。

今日は晴れて日差しも強く暑い。

私は長袖を脱いでカバンにしまった。

お目当ての茹でタルト先生やいもぐるさんの設営状況などを確認しているとやがて遠くから拍手が聞こえてきて、開場の時間11:00であった。

列が動き出し、ゾロゾロと前について進んで、ときに道幅が狭くなったり広くなったりするのに適宜合わせながらつつがなく入場した。


入った時は全容が分からなかったが、この前に行った関西コミティアよりもずっと広い。

中はすでに人でいっぱいで、壁サークルには長蛇の列があった。

私はひとまず茹でタルト先生のスペースへ向かった。

スペースは見つかったが、緊張して一度引き返してしまい、ホールの端っこで落ち着いてから再び向かった。


スペースに着くと茹でタルト先生は確か下を見ながら絵を描いていた。

声をかけて名乗り、いくつか言葉を交わして(嬉しい言葉をいただけた)、本とポストカードと、私の好きなクリームソーダの絵の原画を購入した。


撤退して壁際で一息つき、ひどく緊張していたのを落ち着かせた。

そしてつぎはいもぐるさんの所へ行こうと思ったが、私はまた決心がつかずにうだうだウロウロとしてしまった。

やっと行けた時には色紙は既に完売であった。

最高の本とキーホルダーは買えた。


取り敢えず決めていた所へは行けたので、サークルを見て回ることにした。

取り敢えずアダルトの島を端から見て回った。

ミシンのようにサークルを順に見ていると、見覚えのある絵の本が目に止まった。

サークル番号とサークル名で調べるとやはり、私が2年ほど前に買った「少女とギャングと青い夜」という商業エロ漫画のドバト先生であった。

ドバト先生ですかと声をかけ、作品が好きだと伝えて、「少女と……」のイラストを含むカラーイラスト集と新刊の漫画を買った。


そうこうしているうちに12時を回り、見本誌コーナーが開いたので行ってみると、まあまあ長い列ができていた。入場者をある程度絞っているのだ。たしかにいっぺんにたくさん入ると本が読みづらくなる。

並んでティアズマガジンの手塚治虫賞のこととかを読んで待った。

中へ入ってまずアダルトの見本誌全てに高速で目を通した。いくつか良さそうなものはあったが、すごく気にいるものは見当たらなかった。

またサークルを見て回っていると、珍しいことに単に裸体を描いたイラスト集を売っている人がいたので買った。商業でこういうのは滅多と買えないし、メロンでもなかなか見かけない。


適当なところでアダルトは切り上げて、イラスト島を端から見て行った。

練り歩きながら表紙などを見て好きかどうか判断するというのを高速で連続して行うのはとても疲れた。

春に行ったモネ展で、モネを短期間に過剰摂取した時と同じ脳の部分が疲れた。

光り輝いてひれ伏したくなるような作品を見つけたかった。

いくつか気になるのをピックアップしつつこれぞというものを探していると、小さいイラスト集の表紙のしろいふわふわした女の子の絵が目に止まった。これだ!と思ったがその時スペースに別のお客さんがいたので一度引き、少ししてから来ると丁度サークル主さんが離席されていた。


ここへは後で来ることにして、サークル練り歩きを再開。山のように絵があり、どれも凄まじく上手いのだが、バシーンと好きなのは案外なかなか無かった。

き列のところであるサークルのポスターに目が止まり、本を試し読みさせてもらって、買うことにした。値段を見ずに買ったらうち一冊は2500円してちょっとビビったがフルカラーであることとページ数を考えたら順当であるし、値段を知っていたら買わなかったかというと、普通に買っていたので問題はない。おまけでシールをいただいた。嬉しい。


とはいえ思ったよりお金を使ったので、さっきのふわふわの絵の本を買う金はあるかと財布を見れば、千円札が一枚あった。セーフである。

というわけでその本を買い、用意してもらっている間にチラリと他の品を見るとめっちゃ可愛いフレークシールがあったので慌ててポケットの小銭を取り出し、数えるとピッタリであったのでそれも買った。


私の財布には札はおろか小銭も10円玉以下の額面のものしか残っていない。

先立つものがなくなったので撤退。

足も限界であった。



昼でも食べようと会議等の方へ行った。

プロントというパスタとコーヒーの店があり美味そうだったのでここにした。

ボロネーゼとホットコーヒーを頼んだ。

店員さんのそばに小さい女の子がいた。娘だろう。

フードコートみたいなところなので、パスタができたら知らせるブザーを渡されて待った。

一度鳴ったので取りに行ったら手違いでまだ出来ていなかった。

パスタはとても美味しく量も多く細くてよかった。コーヒーは旨味を増強してくれた。

周りでは女の子が2人で買った本を読んでいたり、おばさまが買った本を読んでいたり、男たちも買った本を読んでいた。


東京駅へはバスで戻った。

豊洲を経由したのだが、豊洲って郊外と大都会が同時に存在していて意味がわからない。

東京駅でおにぎりと新しくなった伊右衛門を買って、改札を通りホームへ上がってそこにいたのぞみに乗り込んだ。


帰路、富士山が見える頃合いに外を眺めていたが曇っているからかよく分からなかった。

遠くに、凄まじい裾の広さを持つ馬鹿でかい山がある気配を感じられたが、あれが富士山なのだろうか。

新幹線はとにかく早く、ぼちぼち快適。

椅子も悪くなく良すぎもしない。

広さは十分。


つつがなく新大阪へ帰ってきた。

蓬莱の店が改札の中と外にあり、どちらも大変な人気であった。


在来線で帰りながら今日のことを反芻した。

コミティア、良いなと思った。

ここに出ている大量の人間はみんな何かを描いてそれを発表しに来ているという事実に何度か泣きそうになった。

絵を描いて、それを本にして、集まって、売ってくれることがありがたいと思った。


あなたがそれを描いて、私に見せてくれることが、私にとっての大きな希望である。