ひと眠りしようと寝返りをうつと
背中に違和感を感じ体を起こした

シーツの上には
銀色に光る物…


ん?



手に取るとそれはピアスのキャッチ


え?



立ち上がりゆっくりと布団をどかすと
片割れのピアスがあった



それを手に取りキャッチをはめ
手のひらに乗せ眺める


忘れ物…


それは
“また会える…”
そんな無言の約束のようで
俺を幸せな気持ちにさせた




それをベッドサイドのチェストに置き
布団にくるまる



自然と笑みがこぼれ
俺はすぐに眠りについた











目を覚まし
仕事場へと向かう


昨日の苛立ちは影を潜め
どこかすっきりとした気持ちでいた







ふっきれた俺の演技に
監督がにやりと笑ったのを感じた




「一皮剥けたな…」




稽古終わり
その言葉と共に
肩をたたかれた



「はい
ありがとうございました!」