逢いたい…



雨の日は君を想う時間が増えるのは
決して気のせいではない

それは
雨音が君との逢瀬を思い出させるからだ
衣擦れの音や
口づけの度に奏でる湿り気を帯びた音…




下腹部がきゅっとするのを感じる



逢いたい…





ブブッ…



音を切ったスマホから着信を知らせる振動




“出られない?”



ふふふ




君の…そういう所が…好きだ
私の体の欲求を見透かしたように
タイミング良く連絡を寄越す






“大丈夫
どこ?”



息子がよく遊ぶ児童公園の名前




“わかった
10分で行くから”





こんな雨の日は
誰も公園になどいない