彼の息遣いと舌のねっとりとした感触…

時折頬に触れる彼の髪…

黒い布で覆われていても
瞳の奥には
くっきりと彼がいた



感触だけで大好きな唇が
どんなに魅惑的に動いているかを
瞳の奥に描く事が出来る



小さな布の中でいたぶられ続ける小さな突起は
限界を迎えようとしていた


早く…



早く……
イキタイ…
早く…
彼を…
カンジタイ…


けれど私の願いはあっけなく無視される




身体を動かし
片手で自ら蜜に濡れる布を脱ぎ去ると
彼が私の身体を反転させ
彼の唇が私の唇に重なった
嬉しくなった私は彼の唇の隙間から
舌を差し込み彼のそれを探した
けれど彼の舌と絡み合うことは出来ず
唇を離したその瞬間
彼が私の脚を高くあげ
前触れもなく深く彼自身を突き刺した





!!!




密を溢れさすそこは容易に彼を飲み込む
下腹部に感じる圧迫感が
私から言葉を奪い
彼の首にしがみついた


数度抜き差しされると
ようやく息の仕方を思い出す


ああ…
ん………っ…たいすけ…


繰り返される動きに
呼び起こされる快楽の波…
彼に揺られながら
ただ…私は吐息を……漏らす



あえぐしか能がない私


つまんない女でごめん
ねぇ?
だけど
この声は君が作り出してるの
他の誰かじゃ
こんな声は出せない

ねぇ?
知ってる?

こんな身体にしたのは
君だって…



ただ君を感じたくて
もっと君に感じてほしくて

腰をくねらせ
ただ声をあげる…

ねぇ…
それじゃ…ダメなの…?






「はぁっ……」





愛しい彼の吐息に瞳を開けた
でも
瞳を開けても黒い布に覆われ彼が見えない
途端に言い様のない怖さが私を襲う


「たいすけ…」


吐息混じりに彼の名を呼びながら
彼の頬を両手で挟み
彼の唇を探し口づけた

ちょうだい
ねぇ
頂戴…

舌を差し出す私

その舌を彼が吸い上げる

もっと…もっ…


舌を絡めあい
私は彼の髪の中へと指を埋もれさす
彼の動きが早まり激しく打ち付けられ
私の身体がソファーを押した
バランスを崩したわたしの中から
彼が抜け落ちる



「ちっ」


彼が舌打ちをした


「ごめんなさい…」

「しっかり立ってろよ」



そう言うと
彼は再び私を後ろ向きにし
後ろから激しく責め立てた